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よくわかる介護の話

2020年10月1日

納得するまでしっかり考えたい 「老人ホームの選び方」

老人ホームを選ぶのは何かと難しいですよね。今回の記事では、どのようなステップを踏んで、何をポイントに選べばいいのかを解説していきます。
高齢者向けの施設にもいろいろな種類があります。入居する方の状況によって適切なものを選びたいですし、同時に予算をはじめ入居にかかる費用も老人ホーム選びでは外せない大切な条件です。

ここでは老人ホーム選びのポイントを5つにまとめ、さらにどのように施設を選ぶのかをステップごとにわかりやすく解説しています。「老人ホームをどう選べばいいのかわからない」という方の最初の手引きとしてぜひ参考にしてくださいね。

老人ホームの種類と選び方

高齢者向けの施設には、たくさんの種類があります。特別養護老人ホームや介護老人保健施設をはじめ、民間の高齢者向け施設もいろいろとあります。主な施設は以下の通りです。

  • 特別養護老人ホーム(特養)
  • 介護老人保健施設(老健)
  • 介護療養型医療施設(介護医療院へ移行)
  • グループホーム
  • 有料老人ホーム
  • サービス付高齢者向け住宅

施設によっては入居に際して対象となる条件があります。詳しくは、老人ホームの種類について解説しているページを参考にしてください。

>>老人ホームの種類一覧表はこちら

老人ホームの選び方5つのポイント

老人ホームの選び方のポイント

(1)入居する方の意思や希望が一番重要
(2)身内の意見をまとめておく
(3)無理な予算をたてず費用の援助は最低限と考える
(4)必ず見学をする
(5)施設と入居者の相性も大事

(1)入居する方の意思や希望が一番重要
老人ホーム選びでもっとも重要なのは、実際に入居する人の意思です。施設で暮らすのは他でもない、ご本人です。些細な希望でも本人にとっては大切なこともあります。時間をかけてじっくり「どうしたいか」「どんな生活を望んでいるのか」を聞いていきましょう。
(2)身内の意見をまとめておく
いざ老人ホームを選ぼうとすると、兄弟姉妹や親戚はおろか、子世帯の夫婦間でも意見が食い違うのはよくあることです。よく話し合いをして足並みを揃え、関心を持つ人に対しても、持たない人に対しても、本人の状況や話し合いの結論を伝えておくことが後々のトラブルを防ぎます。
(3)無理な予算をたてず費用の援助は最低限と考える
老人ホームを選ぶのに予算と費用の計画はおろそかにできません。基本は入居するご本人のお金(年金等も含めて)でまかなえることです。まず入居する方の経済状況を確認し、予算をたてて見合った施設を探すのがポイントです。
(4)必ず見学をする
施設の情報を収集し、ある程度の候補を絞り込んだら、必ず実際に訪れてみましょう。体験入居ができるところも多いです。ぜひご本人にも見学や体験をしてもらいましょう。
(5)施設と入居者の相性も大事

条件や希望にマッチした施設が必ずしも「入居するご本人にとって居心地がよい」とも限りません。見学や体験は、実際に訪れてみて、「なんか良い感じ」とか「ちょっと違う」など、ご本人の印象を確かめる意味でも大切です。

老人ホームを選ぶための6つのステップ

ステップ1:まずは近場にある施設を見てみる
ステップ2:入居の目的・理由を明確にする
ステップ3:条件の優先度と予算を決める
ステップ4:該当する施設の資料を収集する
ステップ5:絞り込んだ施設を見学・体験する
ステップ6:親子で納得するまで話し合う

まず初めに近場の施設を見てみることをお勧めする理由は、「老人ホームはどういうところか」を実はよく知らないという人がほとんどだからです。
最初に近場の施設を見ることが絶対に必要なわけではありません。しかし、より現実的に今後の計画を考えられるように、ぜひお勧めしたい「はじめの一歩」です。いくつか見ることで、老人ホーム選びで何を見るべきか、自分たちにとって何が重要なのかを把握しやすくなります。
それから本人と周囲の希望や条件をまとめ、目的を明確にし、条件の優先順位をつけていきましょう。そのうえで、予算内で優先順位の高い施設を選ぶとよいでしょう。
情報の収集は、インターネットを利用できれば簡単に資料請求できます。

>>ALSOK介護「資料請求ページ」はこちら

また、地域包括支援センターなどに聞いてみるのもいいですね。思った以上に時間もかかるので、ご本人も周囲も老人ホームについて考え始めたら、早めに準備・スタートしましょう。

老人ホーム選び「親の気がすすまない・家を離れたくない場合は」

老人ホームを選ぶ以前に、ご本人の家を離れたくないという思いがとても強かったり、それ故に老人ホームへの入居にためらいを見せることなどは珍しくありません。こんな時は無理強いをするよりも、さまざまな方向からアプローチしていきましょう。

施設入居にためらいがある時の対処法

老人ホームの見学をする

「一緒に行くだけ行ってみない?」あるいは「知り合いがいて、会いに行くから一緒にどう?」と老人ホームの見学に誘ってみましょう。実際に老人ホームを見学すると「終の棲家を探す」ことを現実的にとらえられます。

ショートステイを何度か繰り返し施設になじむ

ショートステイなどを利用して短時間・短期間の体験を繰り返してみましょう。施設になじむことで入居へのハードルが低くなります。

不安点をひとつずつ解消していく

入居するご本人から根気よく話を聞いて、不安に思っていることやなぜ気が進まないのか理由を把握し、ひとつずつ解消していきましょう。

たとえば「だってシロ(ペット)はどうするの?」と気にしているのであれば、ペットも一緒に入れる高齢者施設を探したり、ペットを家族が引き受け「毎週1回、散歩を一緒にできるように、近くの施設を探そう」と提案できます。
あるいは「老人ホームに入ったら好きなお酒も飲めなくなるじゃないか」と言われたら、居室では自由にお酒を飲める施設を見つけてあげたり、老人ホーム内のレストランや食堂などで量は制限していてもアルコール類を提供しているところもあるという話などを聞かせてあげましょう。

介護など状況が切迫している時は別ですが、本人の意思もはっきりしていて、「これから」をじっくり考えての入居時には、ある程度の時間をかけて説得していく方法が良いようです。

老人ホーム選び「実家近くか?子どもが通いやすい場所か」

親子が同居しているか近くに住んでいるのであれば、今の居住エリアで老人ホームを探すのが一般的ですね。
しかし、もし親子が離れて暮らしている場合、実家の近くか、子どもの家の近くがいいのか迷うところです。

実家に近いメリット

  • 慣れ親しんだ場所である
  • かかりつけ医や友人などがいる
  • 言葉や食などの地域的な習慣が変わらない

子どもの家に近いメリット

  • 頻繁に会いに行くことができる
  • 何かあった時に子ども世帯がすぐに対応できる

これらのメリットを反転させるとデメリットになるわけです。

たとえば日常的に独特な方言があるような土地柄から、いきなり東京や大阪といった大都市の介護施設に入ったら「言葉も通じない」とすっかり老け込んでしまった例もあります。その一方で「孫たちが順番に遊びにきてくれるし、息子も毎週のように仕事帰りに寄ってくれる、慣れない土地でもやはり最後に頼れるのは身内だから安心できる」という声もあります。

どちらが良いと言い切れないのが難しいところです。できれば入居するご本人の意思がハッキリしているうちに、ご本人に決定してもらうほうがいいですね。

>>地域・エリアから高齢者向け施設を選べる

老人ホーム選び「親のことで、兄弟姉妹の意見が違うときは」

実は意外と多いのが、親族間で意見が食い違うことです。顔を合わせて話し合えない場合や、関心を寄せてもらえない場合でも、経済的な話と老後の暮らし方は、事前に親族間できちんと話し合って内容を共有しておくとよいでしょう。

親族間での話し合いのポイント

  • 主に介護に関わる人の意見を冷静に聞いてもらう
  • 早めに話し合い、親の状況を実際に見て理解してもらう
  • 経済面、費用の割合など率直に話し合う
  • 常に情報は共有する

老人ホーム探しや介護に実質的にあまり関われない親族の方は、なるべく本人や介護・援助の中心となる人の意見を尊重し、客観的に判断したいところです。
なるべく早いうちから話し合いを重ね、たとえ全員が納得することができなくても、「それならしかたないね」と思える状況にしておくことが大切です。

まずは話し合いましょう!

老人ホームの選び方は、とにかく入居する本人と話し合うことがスタートです。そしてどんどん施設を見学してみましょう。百聞は一見に如かずです。見学や体験を通じて本人や家族の気持ちが固まっていく、揃っていくのはよくあることです。

そのためにもなるべく早くから、親族も含めて話し合うのが何より大切です。