介護用語辞典
介護に関する用語や当社サービスの説明などをまとめました。
あ行
アセスメント | 事前評価のこと。サービスを受けようとする人の状態を把握し、評価・分析して、その人が抱えている問題点を明らかにすること。 |
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圧迫骨折 | 転倒や尻もちをつく、といった軽い衝撃でおこる場合もある。骨粗しょう症(骨が弱くなる病気)が進行している場合、本人も気がつかないうちに日常生活の動作中に骨折してしまうことがある。 |
ALSOKあんしんヨガ | ALSOKのオリジナルで、椅子に座ったままできる、高齢者向けヨガプログラム。 |
いきいきリズム体操 (たいそう) |
当社独自のサービスで、音楽に合わせて楽しく全身を動かし、姿勢の保持や可動域の拡大、体力の向上を目的とした運動プログラム。 |
意識障害 (いしきしょうがい) |
意識の覚醒レベルが低下したり、思考、判断、記憶などの精神活動能力が損なわれたりする状態のこと。 |
移乗 (いじょう) |
ベッドから車いす、車いすからトイレなど、乗り移る動作の総称。 トランスファーともいう。 |
胃ろう | 口から食事のとれない方や食べてもむせ込んで肺炎などを起こしやすい方に、直接胃に栄養を入れる医療措置のこと。 |
エビデンス | 根拠や証拠を意味する英単語。介護分野ではおもに科学的に効果が認められた方法に基づき、個々の状況に応じた目標を立てそれに添った計画を立て介護を実施すること。 |
嚥下 (えんげ) |
食べ物や飲み物を口に入れ、咀嚼(そしゃく)し、のど、 食道から胃に送り込むこと。 |
嚥下障害 | 食べる・飲み込むといった機能の障害。 |
延命治療 | 疾病の根治ではなく延命を目的とした治療のことで対症療法の1つ。 生命予後不良で根治が見込めない患者に対し、点滴、胃ろう、人工呼吸器、心肺蘇生装置などを使い、生命を維持するだけの医療行為を行うこと。 |
音声障害 | 声が出しにくいこと。 |
か行
介護サービス (かいご) |
要介護、要支援と認定された人が利用できる公的なサービス。居宅サービス、居宅介護支援事業、入居サービスなどがある。要介護、要支援者が自立して生活できるようになることが最終の目標とされている。 |
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介護職員 (かいごしょくいん) |
ご利用者様が、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるように「入浴、排泄、食事」の介護、その他の生活全般にわたる援助を行う職員のこと。 |
介護タクシー | 高齢の方やお身体の不自由な方などが利用するタクシーのことで、車椅子やストレッチャーに乗ったままで利用ができます。 運転手は「介護職員初任者研修」の資格を取得しているため、利用者の介助を行うことができる点が大きなポイントです。 |
介護付有料老人ホーム | 介護が必要な人を対象とした有料老人ホームで、都道府県等から介護保険法による「特定施設入居者生活介護」の指定を受けている。24時間介護スタッフが常駐し、ケアマネジャーの介護サービス計画に沿って、食事・入浴・排せつなどの身体介護や、掃除・洗濯などの身の回りの生活援助が提供される。レクリエーションや機能訓練などの介護サービスも受けることができる。 |
介護福祉士 (かいごふくしし) |
食事の世話、入浴、排泄などの介護や指導・支援を行う専門職のこと。社会福祉士および介護福祉士法にもとづく国家資格で、専門の知識と技術をもって業務にあたる。 |
介護報酬 | 介護保険制度において、介護サービス事業者や施設が利用者にサービスを提供した場合に、その対価として事業者に支払われるサービス費用のこと。 |
介護保険制度 (かいごほけんせいど) |
高齢者の介護を社会全体で支えることを目的に、介護保険法に基づき2000年(平成12年)から施行された制度。 市町村および特別区を保険者、40歳以上の国民すべてを被保険者として保険料を徴収し、被保険者が要介護・要支援状態になったときにサービスを提供する。 使用したサービス費用の1割(または2割・3割)は自己負担となる。 |
介護予防 (かいごよぼう) |
介護が必要な状態の進行を抑えたり、介護を受ける状況にならないように予防をすること。 |
介助 (かいじょ) |
食事、排泄、入浴など、日常的な動作の一つひとつを手助けすること。 |
片麻痺 (かたまひ/へんまひ) |
一方の手足の運動機能や感覚が麻痺することをいう。事故や、脳卒中などの脳疾患によって起こり、左麻痺は、右の大脳が障害を受けた場合に発症し、症状として空間失認などがある。右麻痺は、左の大脳が障害を受けた場合で、失語症などが発症する。 |
看護職員 (かんごしょくいん) |
けがや病気の回復、健康づくりや病気の予防などをサポートする看護師および准看護師の総称。 |
患側 (かんそく) |
身体の半身に麻痺を負ったり、手足の片側に障害を持つ人の、障害がある側をいう。 |
カンファレンス | 「会議」や「協議」という意味で、ミーティングよりも幅広い会議や集会に使われる。 介護現場で行われる「サービス担当者会議」もカンファレンスの1つ。 |
管理者 (かんりしゃ) |
介護保険法令上で各事業所に配置義務のある職種。 (基本は事業所長) |
機械浴 (きかいよく) |
機械浴用浴槽を利用した入浴方法。専用の車いすに乗ったまま入浴できるタイプや、ストレッチャーに寝たままで入浴できるものがある。機械浴に対して、一般家庭にあるような浴槽を一般浴という。 |
義歯 (ぎし) |
入れ歯のこと。失われた口腔機能を回復する目的で使用する。 乾燥させないようし、摩耗や変形しやすいので扱いは注意する。 |
キーパーソン | 要介護者のサポート方針などを決める重要人物のこと。 ご家族様や親族の中で介護の中心的な役割を果たす人のことをいう。 |
虐待 (ぎゃくたい) |
暴力をふるったり冷酷な接し方をすること。高齢者に対する虐待は、施設などの介護職員による場合と、家族などの養護者による場合がある。虐待の種類は、身体的虐待、性的虐待、心理的虐待、ネグレクト、経済的虐待の5類型。 |
ギャッジベッド/特殊寝台(とくしゅしんだい) | ギャッジベッドは、分割された床板が可動することにより、起き上がりなどの動作を補助する福祉用具で、要介護者などの自立を支援するとともに、介助者が身体を痛める危険性を避けるためにも用いられる。 |
居宅介護支援事業所 (きょたくかいごしえんじぎょうしょ) |
介護サービスの種類で居宅介護支援を提供する事業所のこと。当社では「あさがお○○」または「居宅介護支援事業所あさがお○○」で、居宅、ASとも表示される。 |
区分変更 | 介護認定を受けサービスを利用している人の心身の状態が著しく変化した場合、認定有効期限内でも認定区分変更申請を行い要介護度を見直して変更すること。 |
グループホーム (GH) |
「認知症対応型共同生活介護」認知症の人が少人数で共同生活を行うことにより、認知症の進行を遅らせることを目的とした施設。利用者数は1ユニット9名まで。当社では「グループホームみんなの家・○○」で、GHとも表示される。 |
ケアマネジャー (ケアマネ) |
介護支援専門員のこと。介護保険制度で介護を必要とする人がその人らしく生活するために支援し、アセスメントやケアプランの作成など、利用者や各職種への連絡、調整、評価を担当する。 |
ケアプラン /介護計画(かいごけいかく) |
介護を必要とする方が適切なサービスを利用できるように、心身の状態や家庭の状況などを考えて、サービスの種類・内容・担当者を定めた計画のこと。居宅サービス計画、施設サービス計画ともいう。 |
計画作成担当者 (けいかくさくせいたんとうしゃ) |
入居系の介護サービスにおける入居後のケアプランを作成する責任者。当社ではグループホームと特定施設に配置している。 |
経管栄養 | 口からの食事が難しくなった場合に、鼻(経鼻栄養法)や腹部(胃ろう栄養法)からチューブを用いて消化管まで運び、栄養補給を行う方法のこと。 |
傾聴 (けいちょう) |
傾聴とは、「こちらの聞きたいこと」を「聞く」(Hear)のではなく、「相手の言いたいこと、伝えたいこと願っていること」を受容的・共感的態度で「聴く」(Listen)ことであり、相手が自分自身の考えを整理し、納得のいく結論や判断に到達するよう支援すること。つまり、「聴く」の字の如く、「耳と目と心できく」のが「傾聴」の基本。 |
言語障害 | 上手く発話できない、声が出しにくいといった障害から、話が理解できないなど、声を出すことだけでなく、コミュニケーション全体としての障害。 |
健側 (けんそく) |
身体の半身に麻痺を負ったり、手足の片側に障害を持つ人の、障害がない側をいう。 |
誤飲 (ごいん) |
飲食物では無く、食してはいけないものを飲み込んでしまうこと。有害なものや危険なもの(異物)を誤って飲み込んでしまうこと。 |
口腔ケア | 口の中を清潔に保つことで、口腔内だけでなく体全体の健康を保つケアのこと。近年ではQOLの向上や全身疾患の予防を目的に行う口腔機能のリハビリや頬部のマッサージも、口腔ケアに含まれる。 |
拘縮 (こうしゅく) |
皮膚や筋肉、靭帯など関節の近くの組織または関節自体の問題で、関節が動かしにくい状態のこと。 |
誤嚥 (ごえん) |
飲食物や唾液が、食道ではなく気管に入ってしまうこと。誤嚥性肺炎など重い病気を引き起こす危険があり、誤嚥を予防する介護の方法としては、「しっかり目覚めているか確認してから食事にする」「食べ物をやわらかくしたり、ペースト状に調理する」「飲みこめる量に合わせて一口の量を調整する」「背筋を伸ばし、あごを引いて食べる」「口腔体操をして唾液の分泌を促す」などがある。 |
さ行
サービス担当者会議 (たんとうしゃかいぎ) |
ケアに関する会議(カンファレンス)の一種で、適切にサービスができているかなどを検討する会議。主治医や各事業所(ケアマネジャーや介護職員)と本人・ご家族様で介護計画の検討・修正を行う。 |
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サービス提供責任者 (ていきょうせきにんしゃ) |
訪問介護事業所においてケアマネジャーの作成したケアプランに基づいた訪問介護計画書の作成・ご利用者様やご家族様、担当ヘルパーとの連絡調整などの訪問介護サービスに伴う管理業務、ヘルパーの指導・育成・管理などを行う職員。 |
座位 (ざい) |
座った姿勢。上半身を起こした状態。正座やあぐらのほか、いすに座った状態の「椅座位」、ベッドなどに腰をかける「端座位」、角度をつけて上げる「ファーラー位(半座位)」などがある。 |
在宅介護 | 介護が必要な高齢者を自宅で介護すること。住み慣れた地域で安心して自分らしい生活を続けていくために、自宅で訪問介護、通所介護、ショートステイ、などの居宅サービスを利用し在宅介護を行う。※介護保険制度上では「在宅」ではなく「居宅」が使われる。 |
作業療法 | 作業とは、着替えやトイレなど生活に必要な動き、家事・仕事・趣味など、対象者の生活にかかわるすべての活動を"作業"と呼び、これらの作業を通し、再び元通り活動できるように援助すること。 |
残存能力 (ざんぞんのうりょく) |
ある機能が損なわれても、残された別の機能が能力を発揮する可能性があること。近年のリハビリテーションでは、残存能力を見つけ伸ばすことが重視されている。 |
自己決定 (じこけってい) |
自分のことを人任せにせず、自分で選び自分で決めること。 |
自助具 (じじょぐ) |
障害のある人がそれを使用することによって、障害があっても自分で歩いたり移動することができるよう、自立して生活するために個人の能力にあわせて使用される道具。 |
実態調査(じったいちょうさ)(実調) | 事業所長などが利用者の入居にあたり、本人の情報を収集するため自宅などに出向き聞き取りをすること。 |
シニアセラピー | 『心と身体の両面』のケアを目的とした当社オリジナルの癒しのサービス。高齢者向けにアレンジされたリンパドレナージュで足や顔に心地よい刺激を与える。マンツーマンでゆったりと行うため、元気な方から寝たきりの方まで幅広く受けられ、認知症ケアの側面もある。(有料サービス・別途申し込み) |
社会福祉士 (しゃかいふくし) |
社会福祉士および介護福祉士法によって創設された福祉専門職の国家資格。 社会福祉士の名称を用いて、専門的知識および技術をもって、身体上もしくは精神上の障害がある者または環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うことを業とする者をいう。 |
小規模多機能型 (しょうきぼたきのうがた) |
介護サービスの種類で小規模多機能型居宅介護を提供する事業所のこと。当社では「みんなの家・稲城長沼」1事業所のみで、小規模、小多機とも表示される。 |
褥瘡 (じょくそう) |
床ずれのこと。皮膚の一部が持続的に圧迫されることで血液の循環が悪化し、壊死する状態のこと。主な原因には、圧迫、湿潤、摩擦、低栄養がある。 |
自立 (じりつ) |
介護保険の認定調査の結果、介助がなくても自分で動ける状態と判断され、給付の対象にならない。一般的には、他人の援助を受けないで独立した生活を営むことをいう。 |
自立支援 (じりつしえん) |
要介護者や要支援者が、自分の意志で自分らしい生活ができるよう支援すること。介護における基本的な考え方。 |
巡視 (じゅんし) |
ご利用者様の状態を確認するために夜間など、職員が定期的に見廻ること。 |
ショートステイ (SS) |
介護サービスの種類で短期入所生活介護を提供する事業所のこと。当社では「ショートステイみんなの家・○○」で、SSとも表示される。 |
身体拘束 (しんたいこうそく) |
身体の動きを抑制したり、向精神薬などを過剰に服用させること。 利用者の権利やQOLを損なう危険性があるとの視点から、介護保険法において禁止されている。 |
ストレッチャー | 寝かせた状態で移動できる車付き寝台のこと。 |
生活相談員 | 介護付有料老人ホームで、生活相談、援助を行う専門職。 |
清拭 (せいしき) |
入浴できない要介護者の身体を蒸しタオルなどを使って拭くことにより、清潔に保つこと。 |
成年後見制度 | 知的障害、精神障害、認知症などにより判断能力が十分ではないと判断された人が不利益を被らないよう、家庭裁判所により任命された後助者が本人に代わり財産管理や契約などの法律行為に関することを行う制度。 |
成年後見人 | 認知症などで判断能力が不十分な方に代わって、財産管理や介護保険サービスの利用手続きなどを行う法的代理人のこと。成年後見人には司法書士や弁護士、社会福祉士などの専門職後見人や市民後見人があり、家庭裁判所によって任命される。 |
全介助 (ぜんかいじょ) |
食事、排泄、入浴や移動などの日常生活が困難な重度・最重度の人のために生活全般の動作を援助者が助けること。また、全面的に介助が必要な状態をいう。全介助に対してできないことを部分的に助けることを一部介助という。 |
せん妄 | 急性の脳機能障害の一種で、意識混濁に加えて急激な精神運動興奮、幻覚や錯覚、場所や時間の感覚が鈍くなる、会話のつじつまが合わなくなるといった症状が見られる。高齢者には特に起こりやすく、認知症に似た症状が現れる。 |
装具 (そうぐ) |
身体に装着し機能を補助する器具の総称。手足を支えたり、失われた機能の補助、変形の予防・矯正を目的とする。 |
足浴 (そくよく) |
足湯とも言い、足だけの部分浴のこと。足を温めるだけで入浴と同じように体を温め新陳代謝を活発にできる。 |
尊厳の保持 (そんげんのほじ) |
介護の基本の一つで、要介護状態で意思疎通が難しくても、一人の人間として大切に向き合い、尊重することを忘れないこと。 |
た行
脱水症状 | 大量の発汗、発熱、下痢、嘔吐などにより体内の水分が失われ、水分や電解質が欠乏した状態のこと。軽度ではめまいやゆらつき、中等度では頭痛や悪心、高度では意識障害や痙攣がおきる。 また、中等度以上では汗や尿の量が減少して、体温が高くなる。 重度では、全身の臓器血流が減ると臓器不全などを引きおこしショック状態となる。 |
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デイサービス (DS) |
「通所介護」利用者が通所施設に出向いて受けるサービス。入浴・食事・レクリェーション・機能訓練などを受ける。 当社では「デイサービスセンター遊・○○」、DSとも表示される。 |
中核症状 (ちゅうかくしょうじょう) |
脳の気質変化によっておこるもの。認知症の病気の進行に伴って段階的に表れる。 記憶障害、見当識障害、理解力・判断力障害、失行・失認、性格(人格)変化などがある。 |
特定施設 (とくていしせつ) |
「特定施設入居者生活介護」利用者が可能な限り自立した日常生活を送れるよう、日常生活上の支援や機能訓練などを提供する。当社では「介護付有料老人ホーム みんなの家(すこや家)・○○」で、特定、TKとも表示される。 |
特定疾病 | 心身の病的加齢現象との医学的関係があるとされる疾病で、次の条件を満たして介護が必 要な状態を引き起こしていると認められる疾病。 (1) 65歳以上の高齢者に多く発生しているが、40歳~65歳未満の年齢層においても発生が 認められる等、罹患率や有病率(類似の指標を含む)が加齢との関係が認められる疾病で あるもの。また、その医学的概念を明確に定義できるもの。 (2)3~6ヶ月以上継続し、要介護状態又は要支援状態となる割合が高いと考えられる疾病 であること。 出典:厚生労働省ホームページ 40歳~64歳の第2号被保険者でも特定疾病に認定されると介護保険の給付対象となる。 〈16種類の特定疾病〉 ・ がん(がん末期) ・関節リウマチ ・ 筋萎縮性側索硬化症 ・ 後縦靱帯骨化症 ・ 骨折を 伴う骨粗鬆症 ・ 初老期における認知症(アルツハイマー病、脳血管性認知症等) ・ 進行 性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病(パーキンソン病関 連疾患) ・ 脊髄小脳変性症 ・ 脊柱管狭窄症 ・ 早老症(ウェルナー症候群等) ・多系統萎縮症 ・ 糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症 ・ 脳血管疾患(脳出血、脳梗塞等 ) ・ 閉塞性動脈硬化症 ・ 慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎等) ・ 両側の膝関 節又は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症 |
特別養護老人ホーム(特養) | 自宅での介護が困難な要介護3以上の重度の人を対象とした社会福祉法人や地方自治体が運営する公的な施設。入居一時金が不要で費用も比較的安価なことから待機者が多いが、個室ではないなど民間運営とはサービス面での違いがある。特別養護老人ホーム(特養)は老人福祉法上の呼称で、介護保険制度では介護老人福祉施設という。 |
床ずれ | 身体の一部が圧迫され続けることで、皮膚に栄養がいきわたらず、壊死し皮膚潰瘍(かいよう)を生じた状態のこと。寝たきりの人に多くみられるが、認知症や麻痺(まひ)のある方にも起こりがちである。 |
とろみ | 飲みものや汁ものにあんなどをからめ、粘りを持たせて飲みやすくすること。多くはトロミ剤を用い、嚥下が困難な人のために使用する。 |
な行
ナーシングホーム | 欧米の呼び方であり、日本での明確な定義はないが、介護と医療が一体となって高齢者を支える老人ホームをいう。具体的には介護士だけでなく看護師を中心とした医療サービスの提供、看取り介護を行う。 一般的にナーシングホームには、介護士・看護師・生活相談員・機能訓練指導員・介護支援専門員(ケアマネジャー)が配置されている。 当社の介護付有料老人ホームもナーシングホームの一つと言える。 |
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尿失禁 (にょうしっきん) |
自分の意思で尿の排出が調整できず、もらしてしまうこと。 尿失禁の種類には、腹圧性尿失禁、切迫性尿失禁、溢流性尿失禁、機能性尿失禁、反射性尿失禁がある。 |
認知症 (にんちしょう) |
さまざまな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったために障害が起こり、生活する上で支障が出ている状態(およそ6ヵ月以上継続)を指す。 認知症の種類には、アルツハイマー型認知症、前頭側頭型認知症、レビー小体型認知症、脳血管性認知症などがある。 |
認定調査 | 要介護認定の申請があった場合、市区町村の職員などの調査員が直接訪問して本人と家族に聞き取りを行い、要介護認定に関わる要介護者の心身の状況を確認すること。訪問調査ともいう。 |
NõAエクササイズ (のーあ) |
当社独自のサービスで、認知症と寝たきり、脳と脚の諸機能の維持増進を目的とした運動プログラム。 (脳と脚の頭文字をとってNõAと命名) |
ノーマライゼーション | 住み慣れた地域社会において、障害を持った人も健常者も何の区別なく生活していくことが正常なことであり、本来の望ましい姿であるとする考え方。 |
は行
排泄介助 (はいせつかいじょ) |
寝たきりの人などの排泄を手助けすること。状態に合わせて、おむつや尿器、ポータブルトイレなどを利用する。 |
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バイタルサイン | 脈拍、呼吸、体温、血圧など、人間が生きていることを示す徴候のこと。 |
廃用症候群 (はいようしょうこうぐん) |
心身の機能を使わない状態が続いたために、筋肉の衰えや関節がかたくなる、骨がもろくなるなどの障害が起こること。生活不活発病(せいかつふかっぱつびょう)ともいう。 |
バリアフリー | 高齢者や障害者が生活を送りやすいように、障害(バリア)になるものを取り除くという意味に使われている。建築物や街づくりなど物理的な面のほか、制度的、社会的、心理的な障害のことも含む。 |
非言語コミュニケーション | 言葉に頼らず顔の表情や動作、アイコンタクトやスキンシップにより意志や思いを伝えること。特に言葉で気持ちを伝え合うのが難しくなる認知症の人とコミュニケーションをとる際に大切となる。 |
ヒヤリハット | 事故には至らなかったが、「ヒヤリ」とした事例や、「ハッ」と気がついたこと。 |
不穏 (ふおん) |
イライラ、ソワソワして興奮しそうな状態のこと。行動が活発になり落ち着きがない状態。危機や危険をはらんでいること。 |
福祉用具 (ふくしようぐ) |
障害者や高齢者などの介護負担軽減や自立を図るための用具。車いすや歩行器、特殊寝台などがある。 |
フレイル | 健常と要介護の中間の虚弱状態のこと。多くの高齢者が中間的な段階(フレイル)を経て徐々に要介護状態に移行すると考えられており、機能訓練など適切な支援を受けることで健常な状態に戻る可能性がある時期ともされる。 |
訪問看護ステーション (ほうもんかんご) |
介護サービスの種類で訪問看護を提供する事業所のこと。 当社では「ALSOKの介護 訪問看護ステーション○○」で、訪看、NSとも表示される。 |
訪問診療 | 定期的かつ計画的に、医師が患者様の自宅を訪問して診療すること。 |
ボディメカニクス | 身体の各部分の形態や特性を生かして、効率よく体を動かす方法。 この動きを取り入れることにより、安定した姿勢が確保できる。 これによって利用者・介護者ともに安全と安楽になり、介護者の腰への負担も最小限に抑えることができる。 |
ホームヘルプサービス | 介護サービスの種類で訪問介護を提供する事業所のこと。 当社では「訪問介護事業所あさがお○○」で、ヘルプ、HSとも表示される。 |
ま行
毎日NõA (まいにちのーあ) |
当社独自のサービスで、施設のすべての職員が、ご利用者様の脳と脚の健康づくりに毎日働きかける運動プログラム。 |
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ミキサー食 | ミキサーにかけて食べ物をポタージュ状にした食事のこと。 噛む必要がないため、飲み込む力が弱い人でも食べやすい。 |
看取り | 高齢者が自然に亡くなる過程を見守ること。死期が近づいている高齢者に対して身体的・精神的苦痛を取り除き、死を迎える最後の瞬間まで自分らしく生きるサポートを行うこと。 |
モニタリング | 実施評価のこと。介護計画が適切であったか、サービスが計画通りに提供されているか、新たなニーズが発生していないかなどの評価や検証を行うこと。 |
や行
夜間せん妄 | 意識が混濁して、幻覚や錯覚がおきるせん妄状態が、夕方から夜にかけて出現する状態のこと。感染や発熱などが原因の場合、原因が取り除かれれば軽減する。意識障害の一種で、脳血管障害や血管性認知症、アルツハイマー病患者に現れやすい症状の一つ。 |
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有料老人ホーム | 高齢者の心身の健康を保ち生活を安定させるために必要な、バリアフリーなど高齢者が暮らしやすいよう配慮した住まい(個室)や、食事、介護、家事、健康管理のうち、いずれかのサービスを1つ以上提供している住まいのこと。入居者の自立度に応じて、介護付、住宅型、健康型などの種類がある。 |
ユニバーサルデザイン | 年齢、男女、人種の違いや、障害、能力の違いに関係なく利用できる施設や製品の設計、デザインのこと。 |
ユマニチュード | 認知症の人や高齢者に限らずケアを必要とするすべての人に向けたケアの技法。「見る」「話す」「触れる」「立つ」という4つの方法をもとに、「病人」ではなく「人間」として接することで、寝たきりの人が歩けるようになったり、攻撃的だった人が穏やかになるなど、驚くべき効果があるとされる。フランス語で「人間らしさ」を意味する。 |
ら行
リネン | シーツや枕カバーなどの寝具類の中の布製品のこと。 |
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レクリエーション | 歌やゲーム、手芸、園芸など、心身の状態を安定させ、元気づけるために行なわれる活動のこと。 |
A~Z
ADL (エーディーエル) |
日常生活動作(activities of daily livingの略)。 食事・更衣・排泄・入浴・移動など、日常生活上の基本的な動作。 |
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BPSD (ビーピーエスディー) |
認知症周辺症状(behavioral and psychological symptoms of dementiaの略)。 中核症状に付随して起こる、行動・心理症状。 症状の現れ方には、徘徊・暴力行動・不安感や幻覚・妄想などがあり、住まいやその人を取り巻く人間関係などの環境により変わる。 |
IADL (アイエーディーエル) |
手段的日常生活動作(instrumental activities of daily livingの略)。 日常生活動作の中でも、買い物、料理、掃除、金銭管理、公共交通機関の利用など「複雑で高次な日常生活動作」。 |
OT (オーティー) |
作業療法士はOT(Occupational Therapistの略)。 作業療法士は、トイレをする・着替える・料理をする・買い物へ行くなど、基本的な動きを使った活動の中で問題を探し、対象者に合った形で作業を通じて指導する。 |
PT (ピーティー) |
理学療法士(Physical Therapistの略)。 医師の指示のもと、身体に障害がある人に対し基本的動作能力の回復・改善・悪化防止のため運動療法や日常生活動作訓練などを行う専門職。 |
QOL (キューオーエル) |
人生・生活の質(quality of lifeの略)。 どれだけ人間らしく幸福に生活できているかを計る尺度。 |
ST (エスティ―) |
言語聴覚士は(Speech-Language-Hearing Therapistの略)。 言語聴覚士は、主に言語障害・音声障害・嚥下障害に対しての専門家。 |