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高齢者の見守りサービスの種類|おすすめサービス6つと選ぶポイント

高齢の家族と離れて暮らしていると、「ちゃんと食事をしているだろうか」「ケガをしていないだろうか」など、健康状態や生活状態が気になりますよね。そのような不安を解消するために活用してほしいのが、高齢者見守りサービスです。

しかし、高齢者を対象にした見守りサービスは多種多様で、選ぶのが難しいという声もよく聞きます。そこでこの記事では、主な見守りサービスの種類や特徴、サービスを選ぶときのポイントを紹介します。

高齢者の見守りサービスの種類と特徴

高齢者の見守りサービスとは、離れて暮らす高齢者の状態を確認したり、状況に応じてサポートしたりするサービスです。

主な高齢者の見守りサービスは、以下の6つです。

種類 特徴
緊急時通報・駆けつけタイプ

利用者の通報でスタッフが駆けつける

訪問タイプ スタッフが住まいに訪問する
配食タイプ

スタッフが住まいに食事を届ける

センサータイプ

センサーで安否や本人の状態を確認する

アプリタイプ

アプリを使って安否確認する

カメラタイプ

カメラを通じて状況を確認する

それぞれの特徴やメリット・デメリットを確認していきましょう。

緊急時通報・駆けつけタイプ

セキュリティ会社が提供する高齢者向けの見守りサービスです。通報ボタンを押すと、スタッフがすぐに駆けつけてくれるため、急な体調不良やケガ、持病の発作などに対応できます。ペンダント型やストラップ型など身に付けられるタイプであれば、どの部屋にいても使用可能です。

24時間365日いつでも対応してくれるのが魅力ですが、普段の様子が分かりにくいことやほかの見守りサービスに比べて費用が高額な点がデメリットとされています。

訪問タイプ

スタッフが高齢者の自宅を訪問して、健康状態や安否を確認するサービスです。

スタッフが対面でやり取りするため、「これまでと様子が違う」「体調が悪いのかもしれない」など、高齢者の異変に気づきやすく、種々の予防効果が期待できます。

しかし、訪問タイプのサービスは、訪問回数が月1〜2回程度と少なく、緊急時の対応はできません。そのため、比較的元気で、月に数回程度の様子見でよい高齢者に向いているといえます。

配食タイプ

食事の宅配時に、配達員が高齢者の健康状態や安否を確認するサービスです。高齢者向けに配慮された健康的で食べやすいメニューが届きます。

栄養バランスの良い食事が手軽にとれるので、健康面に心配がある人や調理に不安がある人に向いています。しかし、配達時間が決まっており、緊急時の対応ができないのがデメリットです。

自治体が提供する配食サービスは利用条件がある

自治体によっては、配食サービスの提供や費用補助などがあります。利用条件や費用補助の金額などは自治体ごとに異なるようです。自治体のサービスを利用すると費用負担を軽減できます。気になる人は、お住まいのエリアにある地域包括支援センターや役所で聞いてみるといいでしょう。

センサータイプ

普段使う場所や物にセンサーを設置し、安否確認を行うサービスです。トイレや浴室、冷蔵庫などの家電に設置するタイプなどがあり、センサーに反応がない場合は家族のパソコンやスマートフォンに連絡が届く仕組みになっています。一部のサービスでは、センサーを管理し、必要に応じて高齢者の自宅に駆けつけるサービスも提供されています。

カメラや訪問型よりもプライバシーが守られ、通常通りの生活が送れるのが大きなメリットです。一方、センサーを導入しても必ずしも確実に様子が分かるわけではないのがデメリットといえます。

アプリタイプ

スマートフォンやタブレットにアプリをダウンロードして、高齢者の生存確認を行うサービスです。サービス内容は各アプリによって異なりますが、位置情報や内蔵カメラによる動体検知、外出時と帰宅時の通知機能、緊急時のメッセージ送受信などが利用できます。

アプリは無料で提供されているものが多く、経済的な負担が軽減されるのがメリットです。しかし、スマホやタブレットの操作に慣れていない高齢者には向かない場合もあります。

カメラタイプ

高齢者の自宅にカメラを設置して、普段の様子をチェックするタイプです。カメラの種類によって、通話機能や温度センサー機能がついているものもあります。

カメラを通じて、家族が高齢者の様子を確認できるのが大きなメリットですが、見られていることにストレスを感じる高齢者も多く、設置を嫌がるケースもあります。

高齢者の見守りサービスのおすすめ6選

ここでは、高齢者の見守りサービスのおすすめを6つ紹介します。

種類

おすすめサービス

緊急時通報・駆けつけタイプ

HOME ALSOK みまもりサポート

訪問タイプ 郵便局のみまもりサービス
配食タイプ

宅配クック123

センサータイプ

クロネコ見守りサービス(ハローライト)

アプリタイプ

みまもりLite

カメラタイプ

みまもりCUBE

HOME ALSOK みまもりサポート

セキュリティ会社のALSOKが提供する高齢者見守りサービスです。コンセントさえあれば、最短2時間で設置できます。日常の安否はセンサーで見守り、異常を検知したらガードマンが自宅に駆けつける仕組みです。
出典:ALSOK

現場に駆け付けるのは、社内認定制度「ALSOK介助」教育を終了したガードマンなので、安心感があります。

料金は以下の3タイプから選べます。

  お買い上げプラン※

レンタルプラン

ゼロスタートプラン

初期費用

7万565円

1万3,365円

0円

月額料金

1,870円

2,838円 3,069円

※機器は10年間無料保証

郵便局のみまもりサービス

郵便局員が高齢者の自宅を訪問するサービスです。30分程度の会話を通じて、体調の変化や生活状況を確認します。訪問時の様子やヒアリング結果は、写真付きで報告してもらえるのが特徴です。

定期的にコミュニケーションを取ることで、顔色の良し悪しや会話の受け答えなど、些細な変化に気づくことができます。

初期費用 0円
月額料金 2,500円
訪問頻度/訪問時間 月1回/30分程度

 

宅配クック123

宅配クック123は、国内約350店舗を展開している高齢者専門の宅配サービス業者です。

お弁当は「普通食」、「透析食」のほか、「消化にやさしい食」など10種類から選べます。

お弁当は基本的に手渡しで届け、毎回声掛けをするのがポイントです。気になる点があれば、必要に応じてケアマネジャーや家族に連絡してくれます。チャイムを鳴らしても反応がない場合は、指定された緊急連絡先に連絡する仕組みになっています。

配達料金 0円
お弁当料金

お弁当の種類によって異なる
(例)
普通食(ごはん付き):648円
普通食(おかずのみ):577円

最低注文数

なし(1食から配達可能)

 

クロネコ見守りサービス(ハローライト)

トイレや廊下など毎日使用する電球を「ハローライト電球」に交換するだけで、高齢者の見守りができるのが、ヤマト運輸が提供する「クロネコ見守りサービス」です。

ハローライト電球は、電球のオン・オフで異常を検知し、設定したメールに通知します。

依頼に応じて、ヤマト運輸のスタッフが高齢者宅を訪問し、状況を確認してくれます。

初期費用 0円
月額料金

1,078円

インターネット環境 不要

 

みまもりLite

みまもりLiteは、Androidのスマートフォンやタブレットにアプリをダウンロードして使う見守りサービスです。ボタンを押すだけで、在宅・外出・緊急の通知ができます。

インターネット環境が必要なものの、アプリ自体は無料で使えるため、費用をおさえたい人に最適なサービスです。

初期費用

0円
※Androidのスマートフォンやタブレット、スタンドが必要

月額料金 0円

インターネット環境

必要

 

みまもりCUBE

みまもりCUBEは、インターネット環境がなくても利用できる高齢者の見守りカメラです。
設置工事の必要はなく、本体をコンセントに挿すだけで利用できます。

リアルタイムの映像や映像の録画のほか、簡易的な通話も可能です。対象者があらかじめ設定した動作を行うと、メールで通知する機能もあります。

初期費用

0円

月額料金

5,390円~

インターネット環境

不要

以上のようにさまざまな見守りサービスがありますが、いずれも活動時間内のもので、就寝時などには対応していません。
就寝時に体調が急変する可能性も高齢者では低くないので、睡眠状態を感知する機器なども見守りを万全にするには考慮が必要になるかもしれません。

高齢者の見守りサービスを選ぶポイント

施設の雰囲気を自分で確かめる

高齢者の見守りサービスを選ぶときは、以下の4つのポイントをおさえましょう。

高齢者の見守りサービスを選ぶときの4つのポイント

  • 本人の気持ちを尊重する
  • 利用目的を明確にする
  • 手軽に利用できるかを確かめる
  • サービス内容と料金を比較する

最も大切なのは、見守られる高齢者本人の気持ちです。見守られることに抵抗を感じる人も少なくないからです。見守りサービスはいきなり導入するのではなく、「なぜ利用したいのか」を伝え、本人と一緒に選ぶようにしましょう。

その際に、「本人が手軽に利用できるか」や「サービス内容と料金が合っているか」を検討するといいでしょう。

見守りが限界なら、介護施設の利用も検討しよう

見守りサービスは、本人がある程度自立して生活していないと、うまく機能しません。病気やケガなどで見守りが難しくなったら、介護施設の利用も検討しましょう。
介護施設であれば、日中の見守りに加え、夜間の巡回などもありますが、最近では、睡眠時の状態をリアルタイムで確認できる「眠りSCAN」を導入する施設も増えてきています。眠りSCANは、入居者の健康状態や生活リズムの把握が可能な画期的なアイテムです。家族での見守りに限界を感じたら、施設で手厚い見守りを受けるのも良い選択といえるでしょう。