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どの入居施設がいいの?
ご利用目線での選定ポイントについて解説します!

どの入居施設がいいの?

今回のテーマは入居施設の選定ポイントについて解説します。
入居系施設と一言で言っても多くの種類がございます。「特別養護老人ホーム」や「介護老人保健施設(老健)」などの公的施設、
「介護付き有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」「サービス付き高齢者向け住宅」などの民間施設に大別されますが、
今回は「介護付き有料老人ホーム」を中心にお伝えしたいと思います。

【介護付き有料老人ホームとは】

主題である「介護付き有料老人ホーム」と合わせて、「住宅型有料老人ホーム」と「サービス付き高齢者向け住宅」の
違いについて簡単にご説明いたします。


「住宅型有料老人ホーム」は比較的自立度が高い方から要介護の方まで幅広く入居できる施設です。
(施設によって介護度等の制限がある場合あり) 施設サービスとしては「お食事の提供」「生活相談」「見守り・安否確認」が含まれますが、介護保険サービスは在宅サービス(通所介護、訪問介護など)を併用して利用する形となります。
介護度や利用形態によっては、高額になる場合もあるため注意が必要です。


「サービス付き高齢者向け住宅」は利用形態として「住宅型有料老人ホーム」と非常によく似ていますが、契約方式が異なります。(利用権方式ではなく、賃貸契約) 介護保険サービスは「住宅型有料老人ホーム」に共通する点が多いですが、
施設によっては、要介護度が高くなると医療体制の面で継続契約ができない場合などがございます。
さて、本題の「介護付き有料老人ホーム」ですが、介護が必要のない状態から要介護状態まで幅広く対応できることで、
施設サービスを受けながら、安心して暮らすことができる施設として注目されています。今回は「比較的元気なうちから
入居を希望したい」場合に、選定するポイントをこれから記載致します。

【選定する条件について】

どの介護付き有料老人ホームがいいのかな?と探される場合の多くは、ホームページなどの情報を参考にされる場合が
多いのではと思います。ここではホームページで記載されている各種条件についてご説明致します。


≪入居一時金(利用権)≫
施設により異なりますが「費用なし」の場合と数十万~数百万円の場合があります
※一部高級施設等、例外あり
≪月額利用料(介護保険外)≫
主に「家賃」「管理費(水光熱費など)」「食費」の合計となります。
(内訳等がしっかり明記されていること)
≪介護保険サービス≫
介護度別にホームページに明記されていること。
≪提供可能な看護・医療体制について≫
具体的に提供できる項目がしっかり明示されていること。


ここまでは主に費用面や提供内容の条件面の確認内容ですが、ホームページに「しっかり分かりやすく記載している」
ことが必須と見ています。「ホームページにしっかり明示している=提供内容に自信がある」と見て、
不明瞭な記載がある場合は要注意と当職は認識しています。

【ホームページからわかること】

選定に必要な条件面が、しっかり明示されていることはもちろん必須ですが、それ以外にも比較するポイントがあります。
「施設内の様子がわかるブログなどの更新情報」です!
多くの施設では、ブログ等に記載する内容が「イベント」「レクレーション」「食事の様子」など多いと思います。
ここで重要なのが、記事の内容の中で「職員自身が感じていることが書かれているか」がポイントとなります。
日々忙しい中、一生懸命に介護業務に従事している実際の介護職員の「生の声」から施設の雰囲気などを感じることができます。

 実は、ホームページから取得できる「各種条件面での分かりやすい明示」「施設の様子がわかる写真」
「高い頻度で更新されているブログ記事」などの情報は、施設を選定されるご利用者様のみならず、「転職を考えている」
介護職員も閲覧しています。結果、求職情報と合わせてホームページの情報が充実している施設に優秀な介護職員
が集まる傾向にあるとも言えます。「ご利用者に寄り添った介護をしたい」「専門性を活かして業務に従事したい」などの
思いをもった職員様が多くいらっしゃる施設が、本当の意味で「選ばれる施設」になると確信しています。

執筆者プロフィール
& Consulting Firm 代表 沖本 崇(静岡市)

前職、介護ソフトメーカーにて営業企画及び広報活動を主に従事。
各業界団体依頼のセミナー講師対応、業界紙の連載コラム記事執筆などに携わる。
2022年5月に独立起業し、介護事業所向けの「ICTに特化したコンサル支援」を中心とし、各業界団体依頼のセミナー講師対応のみならず、静岡県の訪問相談事業業務(※)ほか多数の 公益事業に専門家として対応。生産性向上と業務革新が注目される介護業界において、ICTを中心とした具体的な内容で解説できるエバンジェリストとして、業界有識者をはじめ介護業界全体で注目されている。