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ホームページからわかる!
介護施設選定のポイントについて解説します!

施設についての情報を入手する手段は様々ですが、従来の「紙媒体」から「Web媒体」に大きく変化しています。とくに入居系施設の選定は介護サービスだけでなく、「暮らしやすい住居」の意味合いもあり、入居希望者にとって、選定するために多くのポイントがあります。「賃貸住宅の検索」と同じとは申しませんが、類する多くの諸条件を確認するために、Web媒体のほうが情報収集に容易である点は言えると思います。

多くの施設情報を取り扱う外部サービスもございますが、最終的にどの方も確認されるのが、施設の「ホームページ」です。皆様が「当たり前のように」閲覧されているホームページについて、詳しく解説していきます。

ホームページが果たす役割

ホームページは「入居希望者」「求職者」「関連する介護サービス事業者」に向けての魅力発信が大きな役割と言えます。提供しているサービス内容の確認はもちろんのこと、閲覧者にとって「自身にとって共感できる情報」を無意識に探す傾向にございます。逆説的に考えると「共感できる情報」が少ない(またはない)と、入居希望者にとって魅力的な施設と捉えられず、結果、他施設を選定する方向になるとみています。

 では、「共感できる情報」とはどんな情報でしょうか?前回コラムでも少し触れましたが、「行事・イベント」「お食事」「レクレーション」などの写真情報は、どの施設もホームページに掲載され、けっして珍しい情報ではございません。

しかし、同じ掲載情報でも「施設目線」ではなく、働いていらっしゃる「職員様の生の声」が少しでもあると、受け取る側の印象は大きく異なります。職員様の取り組む姿勢を感じて頂けることが、情報を受け取る側の「共感」につながります。

「スタッフブログ」を頻繁に更新している、写真だけではなく、ご利用者様と一緒に過ごしている職員目線のコメントが多いなどの「共感できる情報」があることが、多くの方にとって魅力的な施設と私はみています。

共感できる情報~副次的効果について

ホームページに「共感できる情報」が多いことへの評価は、入居希望者だけではありません。他ホームから転職を検討されている方も必ずホームページは閲覧しています。

 昨今、様々なWeb求人サイトが乱立し、求職情報自体は多く溢れていますが、実際には求職者が「通勤できる範囲」で探すケースが圧倒的であり、自ずと対象は絞られてきます。ホームページを閲覧し、雇用条件以外の「共感できる情報」が多いかどうかが、応募に直結していることはあまり知られていません。有益な、施設の魅力発信が、人材定着にも良い影響を与え、好循環をもたらします。

 今回のテーマからは、少し横道をそれますが、在宅サービスを提供する介護事業者や外部のケアマネジャーも同様にホームページより情報収集し、様々な判断材料としています。

施設選定のポイント~挨拶の大切さ

昨今、コロナ禍により、実際に居室やフロアの様子を見学等で確認できない状況が続いていることも、大きく影響しています。実際に施設に訪問しても、玄関から面談場所(多くは相談室)までの間だけでは、リアルに感じる情報として乏しいのが現実です。今までホームページの話ばかりでしたが、1つご参考になるポイントをご紹介します。

 施設にお伺いされた際、限られた方としか会話する機会がないと思いますが、廊下等ですれ違った際の「挨拶」を注視してみてください。ポイントは「役職者」ではなく、現場職員です。私は延べ数百の施設を見てきましたが、最前線で活躍される現場職員の「挨拶」で感じた直感は、概ね施設の現状を表しています。

・・・「元気よく朗らかな挨拶」と「元気がなく自信なげな挨拶」・・・

挨拶だけで?と思われるかもしれませんが、施設の雰囲気を感じる数少ないポイントであると私は見ています。「施設のホームページ確認」「訪問時の職員の挨拶」で受ける印象は、介護施設選定の大変重要なポイントとなります。入居ご希望者様の検討の一助になりますと幸いです。

 

執筆者プロフィール

& Consulting Firm 代表 沖本 崇(静岡市)

前職、介護ソフトメーカーにて営業企画及び広報活動を主に従事。
各業界団体依頼のセミナー講師対応、業界紙の連載コラム記事執筆などに携わる。
2022年5月に独立起業し、介護事業所向けの「ICTに特化したコンサル支援」を中心とし、各業界団体依頼のセミナー講師対応のみならず、静岡県の訪問相談事業業務(※)ほか多数の 公益事業に専門家として対応。生産性向上と業務革新が注目される介護業界において、ICTを中心とした具体的な内容で解説できるエバンジェリストとして、業界有識者をはじめ介護業界全体で注目されている。