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よくわかる介護の話

2021年4月7日

訪問理美容とは?介護保険は利用できる?
笑顔になれるサービスを紹介!

訪問理美容サービスをご存知でしょうか?老人ホーム・介護施設や自宅まで理美容師が訪問し、散髪やカラーリングなどを行ってくれるサービスです。

「いくつになっても若々しくきれいでいたい」、「身だしなみを整えたい」という気持ちは大切にしたいもの。なかなか外出がままならない方にとって、散髪やヘアカラーは大きな気分転換にもなりますね。

今回の記事では、訪問理美容サービスについてご紹介します。サービス内容はもちろん、体験者の声や介護保険は利用できるのかといった疑問にもお答えしていきます。

訪問理美容とは

さまざまな理由により外出が難しい方のご自宅、または居住している施設へ訪問し、ヘアカットなどの理美容サービスを行います。高齢者向け出張理美容サービスと呼ばれる場合もあります。

訪問理美容サービスの内容

  • ヘアカット
  • カラーリング
  • パーマ
  • ひげそり・顔剃り
  • ヘッドマッサージ
利用する方の体調や状況によって、サービスの内容は変わります。眉毛を整えるとか、産毛剃り、ネイルカラーやフェイシャルエステをしてくれるところもあります。

訪問理美容と美容院の違い

訪問理美容の利用については、次のように定められています。

  • 原則として疾病の状態などにより、美容院に行くことが困難と認められる場合
  • 自宅等において、乳幼児の育児または重度の要介護状態にある高齢者等の介護を行っている者であって、家族の援助や行政などによるサービスを利用することができず、もし介護を受けている家族を残して美容院に行った場合には、在宅する家族の安全性を確保することが困難になると認められるもの
また、上記以外の場合を対象にすることも妨げるものではないが、理容師法に基づき、原則として理容所または美容所で行わなければならないとされている趣旨を充分に踏まえること。

どこの美容院でもお願いすれば訪問理美容サービスができるわけではありません。

訪問理美容は、実際に理美容院へ行くことが困難な場合にのみ、サービスを利用できます。他の理由で訪問理美容を絶対にしてはいけないというわけではありませんが、原則として、ヘアカットなどは美容院や床屋さんで行うこと、という決まりがあります。

訪問理美容は介護保険を利用できる?

訪問理美容は、介護保険が適用されるサービスではありません。

しかし、自治体によっては独自の助成を行っています。例えば、自己負担額が決まっているケースや、補助券やチケットという形で理美容サービスを手軽に利用できるケースなど、訪問理美容を支援している自治体も。

自治体による理美容サービス助成の例

自治体 サービス内容・特徴
東京都北区
  • 40歳以上、要介護4または5
  • 料金2,000円が自己負担
大阪府茨木市
  • 65歳以上、要介護3から5
  • 出張費用として1,000円まで助成される助成券の交付

*理美容に擁する費用は自己負担

静岡県静岡市
  • 65歳以上の在宅の方、要介護3から5
  • 利用券を渡し、自己負担1回500円で利用
  • 年度内2回まで
埼玉県さいたま市
  • 65歳以上の在宅の方、要介護3から5
  • 「訪問理・美容券」1枚につき1回無料
  • 年4回まで
興味がある、サービスを受けられるか知りたい場合は、お住まいの自治体や高齢者向け支援等の窓口に聞いてみましょう。

訪問理美容の利用料金は

介護保険が適用されないため、訪問理美容の料金はそれぞれ異なります。一般的には、カット料金にプラスして出張費で、カット料金は2,000円~5,000円、出張費は距離などにもよりますが、500円~2,000円が多いようです。

訪問理美容で豊かなライフスタイルへ

介護では、健康と生活の支援が中心となります。介護保険が適用されるのは、生きるうえで必要不可欠な支援に限定されます。

必要不可欠な支援以外に、心地よく暮らすために必要なことはたくさんあります。栄養は大事ですが、楽しく食事をすることも大切です。趣味を通じて仲間ができたり、夢中になる時間があれば1日がより楽しくなるでしょう。

同じように、身だしなみも整えることで気持ちに張り合いが生まれます。美容院や散髪に行った後は、みなさん、すっきり、さっぱりした気分になりますよね。 介護が必要な方や老人ホームに入居していても、これまでと同じようにヘアカットをしてもらうといいでしょう。

訪問理美容のメリット

  • 外出せずに散髪などしてもらえる
  • 車いすや座ることが困難な場合でも散髪できる
  • 伸びた髪の毛を散髪しサッパリとする
  • 身だしなみを整える気持ちが生まれる
  • 清潔感が気持ちの爽快感にもつながる
  • 明るく前向きな気持ちが生まれやすい
では、実際に理美容サービスを利用した方や、そのご家族の声も聞いてみましょう。

「訪問理美容」利用者の声

Mさん/自宅で訪問理美容を利用/利用者:父親(79歳)

寝たきりの父が理美容サービスで髪の毛を切ってもらいました。若い理容師さんに「とても素敵なグレイヘアですね」と言われ、普段あまり表情を変えない父がにっこり笑ってうなずきました。それからは3ヶ月に1回くらいの割合で利用していますが、父のほうから「次はいつだ?」と催促されます。

Aさん/老人ホームで理美容サービスが訪問/利用者:母親(81歳)

介護施設で年に4回ほどヘアカットのサービスを利用しています。特にお正月前は念入りだそうで(笑)、親族などが訪れるのできれいにしたいのでしょう。ヘアカットしたあとは特におしゃべりになることが多く、やはり気持ちが前向きになるんだなと思います。

Nさん/老人ホームで理美容サービスが訪問/利用者:母親(84歳)

義母が入所している老人ホームには、理美容サービスがあります。ヘアカットの他、事前に頼めばネイルもしてくれるみたいで、義母はいつもお願いしています。義父が亡くなった後、一時期はすっかり老け込んでしまったのですが、もともとアパレル業界で働いてきた人で、おしゃれには気を遣っていました。ホームで仲間もできたようで、ヘアスタイルを整えてもらい、ネイルもしてもらうようになってからは、ファッション誌を見ては「こんな服を買ってきて」、とリクエストされるようになりました。外国のドラマを見て、「日本の女性も80代からもっと明るい色を着なくちゃ!口紅もしなくちゃね!」なんて言うようになり、生活に張り合いが生まれたようです。

Eさん/自宅で訪問理美容を利用/利用者:父親(86歳)

髭を剃ってもらい髪の毛を短くしたら、孫から「あ、昔のじーじだね!」と言われて、照れていました。鏡を何度も見て、機嫌がよい時に見せる笑顔で、すっきりしていいな、と。散髪も生活に必要なことだと感じます。

Uさん/介護施設で理美容サービスが訪問/利用者:母親(80歳)

ヘアカットの他にハンドマッサージやエステもできるのが母のお気に入りです。マッサージを受けると気持ちがいいし、フェイシャルエステもお願いするようになってからは再び化粧をするようにもなりました。いくつになってもきれいでいたいと思うのは大事なこと、家族としても母の笑顔が見られるのは嬉しいことです。母の日には、美容クリームと明るいカラーのアイシャドウなど詰め合わせて、娘が選んだポーチにいれてプレゼント。華やかなポーチをバッグ代わりにして施設でも職員さんみんなに自慢していたそうです。日常生活でも楽しみを見つけてほしいので、よかったなと思います。

鏡を見て笑顔になれる素敵なサービスを利用しましょう!

年齢と共に、鏡を見るのが嫌になることもあるでしょう。歩くのが辛い、立ち上がるのが大変と、体の変化に苛立ちを覚え、次第にあきらめがふくらみ、気持ちも沈みがちになってしまうことは、決して珍しいことではありません。

体験談にもありましたが「ヘアカットをすることで、またおしゃれに興味がでてきた」「見た目を気にするようになり、いきいきとしてきた」など、気持ちの面で積極的に、前向きになれるメリットはとても大きなものです。

訪問理美容を利用してから、鏡を見る回数が増え、笑顔が増えたという声はたくさんありました。

たとえ、体が不自由になっても、いろいろな楽しみをあきらめる必要はありません。体力が衰えたとしても、生きる力、楽しむ力が衰えるわけでもありません。いくつになっても、リフレッシュの時間、自分を磨く時間は大切です。

ALSOK介護では、理美容サービスの他にも、ヨガやシニアセラピーなど、生活に潤いや彩りを加えるサービスもあります。充実したシニアライフの実現に向けて、生活を支える支援だけでなく「心を豊かにするサービス」もぜひ利用してみたいですね。