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よくわかる介護の話

2021年4月7日

ひとり暮らしでも訪問介護サービスは利用できる?
訪問介護のメリットについても解説

年齢を重ねるにつれ、これまでと同じ日常生活を送ることが難しくなったり、ひとり暮らしの場合は何かと不安が募ることもあるでしょう。とはいえ、長く暮らした愛着のある家であればあるほど、離れたくないという気持ちも強いものです。

今回の記事では、自宅に来てさまざまな支援を行ってくれる訪問介護サービスについて解説していきます。訪問介護サービスでできることや利用するメリットはもちろん、ひとり暮らしで訪問介護を利用している方の声もお届けします。

訪問介護サービスとは

訪問介護は、利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、訪問介護員(ホームヘルパー)が利用者の自宅を訪問し、食事・排泄・入浴などの介護(身体介護)や、掃除・洗濯・買い物・調理などの生活の支援(生活援助)を行います。通院などを目的とした乗車・移送・降車の介助サービスを提供する事業所もあります。

訪問介護サービスができること

生活の援助

掃除、洗濯、ベッドメイク、衣服の整理や補修、一般的な調理、配下膳、買い物、薬の受け取り

身体介助

排泄介助、食事介助、特段の専門的な配慮をもって行う調理、清拭、入浴介助、着替え、体位変換、移動介助、外出介助、起床と就寝の介助、服薬介助、自立生活支援のための見守り的援助
サービス内容ではありませんが、訪問するヘルパーさんとの世間話や会話を楽しみにしている方も多いようです。見守りは訪問介護サービスのひとつですから、利用者から相談などがあればヘルパーさんがケアマネジャーなどに連絡し、対応してくれます。

ひとり暮らしでも訪問介護サービスは利用できる?

ひとり暮らしの方も、訪問介護サービスを利用できます。

訪問介護サービスは、基本的に生活援助や身体介助ができる人と一緒に住んでいない、あるいは同居している家族も病気等の理由があって介助ができない場合などに利用できるサービスです。ですから、ひとり暮らしの方こそ、生活に不自由を感じたら利用したいサービスです。

訪問介護サービスは公的な介護保険の支援サービスですから、要介護認定が必要ですし、細かな条件があります。要介護認定を受けたら、ケアマネジャーと契約をし、相談しながら訪問介護のどんなサービスを利用するのかを決めます。

よく間違えられるのですが、訪問介護は「家事代行」ではありません。ひとりでも不自由なく暮らせるようにサポートをし、自立をめざした支援を行うことが目的です。元気な同居家族が「多忙だから」と見守りや家事を頼むことはできません。

訪問介護のメリット

  • 困りごとや不安なことを助けてもらえる・軽減できる
  • 住み慣れた家で過ごせる
  • 家族にとって、離れていても安心できる

多くの人が自宅で過ごすことを希望しますが、年齢があがるにつれて生活そのものが難しくなることもあるでしょう。訪問介護は自宅に来て生活を手伝ってくれるサービスですから、住み慣れたわが家を離れずに済みます。
また、家に来てくれることで話し相手ができるので、生活全般に対する不安が減少します。遠くに住む子世帯にとっても、ひとり暮らしの親元に定期的に訪問してくれて見守りをしてくれる人がいることで安心できます。

ひとり暮らしで訪問介護を利用した方の体験談

高橋さん(仮名)

  • 79歳 女性
  • 要介護1
  • 築40年の木造一軒家にひとり暮らし
  • 夫は10年程前に他界。ひとり娘が以前は近場に住んでいたが、結婚して今は夫の実家がある遠方に移住
  • 足が多少不自由、視力が低下、物忘れが多い

*電話で数回に分けてお話を聞き、またご家族である娘さんとも電話でお話ししたことをまとめてあります。

本人様のお話

近くに住んでいた娘が旦那さんの転職で遠方に引越ししてからは何かと頼みごとをできる身内が近くにいなくなりました。

ご飯を炊き、総菜はすぐ近くのコンビニで買うようにしていましたが、煮炊きや掃除をきちんとできず、また視力が衰え、爪切りができないとか、炊飯器もよくよく見ると古い米粒が残っていたり、小さいことですが困りました。

物忘れというか、寝てからも玄関の鍵をしめたか不安になって何度も起きてしまったり、1年前まではよく通っていた長老寿会(地域の老人クラブ)でも知り合いの名前が分からなくなったり、曜日を間違えることも度々あり、しだいに行かなくなりました。

心細くなり娘に相談すると、いろいろ調べてくれて、訪問介護サービスを知りました。
ただ、私は足が悪いもののトイレもひとりでできますし、お風呂は大変ですが、一応気を付けていればなんとかなります。ですからこうしたサービスを利用できるのか分からなかったのですが、これまで通り家で生活したいということだけは何度も娘に伝え、娘がシニアサポートセンター(地域包括支援センター)へ話をしてくれました。
そして担当の方と話して、要介護認定を受けました。その後、また別の人が担当(注:ケアマネジャー)になり、どういうお手伝いを受けられるのか決めることになりました。

いろいろなことをしていただけるようですが、私が利用できるものは決まっており、時間なども制限があるとのことで、今は週に2回、ヘルパーさんが来てくれています。

私が気にしていた炊飯器などを洗ってくれたり、片付け、トイレやお風呂の掃除などしてくれます。娘がいなくなってから一度も干していなかった布団を今は天気のよい日に干してくれるので嬉しいです。

家は2階建てなのですが、階段の上り下りが辛いので1階のみで生活しています。お風呂もトイレも1階なのでいいのですが、娘がいなくなってから2階はずっとそのまま放置で、時々ヘルパーさんに窓を開けてもらったりはしていますが、正直、家が大きすぎて私の手には負えないところがあります。

私にとって一番の心配はこの家のことです。亡き夫と苦労して購入した家ですし、ひとり娘の子育てをした思い出深い家ですから。

今はまだ、自分でトイレも行けますからいいですし、要介護の認定があがれば排泄などの介助も受けられるとは聞いていますが、なかば寝たきりの状態になったら、やはりひとり暮らしは無理だろうと感じます。できる限り、ここにいるつもりですが、しがみついても他人さまの介助を年中必要とするようでは、結局、もっと辛いような感じがしています。
とにかく健康に留意し、足が悪いからと億劫がらずに少しでも歩いて体力をつけ、自分で生活できるうちはここにいますが、排泄も入浴も手助けが必要になったら、老人ホームに入ろうと思っています。
でも、今はまだですね。老人ホームも今のうちに探すべきなのでしょうが、慣れ親しんだ思い出深い家を出ることを考えるだけで、気持ちが沈み、なかなかそこはできないでいます。

ヘルパーさんはとても良い人ばかりで、てきぱきと片付けなどしてくれます。ひとり暮らしでも、家に来てくれていろいろな話もできるので、楽しい時間です。たいへん、ありがたいと思っています。

娘さんの談話

以前は近くにいたので週に2~3回は様子を見に行き、細々とした用事をしていましたが遠くに離れると状況がわからず心配でした。

訪問介護サービスは短時間ですが、週に2回実家を訪れて家事をしながら母の様子を見てくださっています。

どうしても余らせてしまう食事を母はゴミ袋には捨てるのですが、ある程度の重さになってしまうとそれを出せないんですね。それが1週間もたまってしまうと嫌な匂いにもなりますから、そういう細かい用事をヘルパーさんが助けてくれて、いつも出来合いの総菜を買う母に、時には温かいものをと好物の味噌煮込みうどんを作ってくださったりしています。

最初は母も初対面の人を家にあげることに多少戸惑っていたようですが、めっきり外出もしなくなった母にとっては世間話ができることも嬉しかったらしく、今ではカレンダーに○をつけて訪問日を楽しみにしています。
本来であれば私がやるべきことでしょうが、ままならず、本当にありがたいサービスだなと思っています。ただ、やはり年々、いろいろと衰えていくわけですから、母の介護については老人ホーム入居も含めて、これから時間をかけて話し合っていくつもりです

訪問介護を利用しながら「これからの生活」を考えていきましょう

いろいろと不自由があっても訪問介護サービスを利用すれば、たとえひとり暮らしでも住み慣れたわが家で老後を過ごすこともできます。ただ、どんな援助を受けられるのか、あるいは受けられないのかがわかりにくく、またそれぞれの状況によっても違いますから、ケアマネジャーとよく相談して決めましょう。

特にひとり暮らしの場合は、なかなか自分で介護について積極的に動けません。訪問介護サービスを受けながら自立の道をめざすのが一番ですが、数年後を考え、老人ホームなども検討してみてはいかがでしょうか。

介護の選択肢はひとつではありません。短期滞在型のショートステイや、通所型のデイケアなどもあります。サービスを組み合わせて利用しながら、自分あるいは親にとってどんな介護や支援が「今、必要なこと」で、それと同時に「これから先はどうするか、何が必要か」を考えていけるといいですね。