認知症の予防・抑制
認知症の発症率は高齢になるほどあがるため、最大の原因は加齢と言えます。加齢を止めることはできませんが、認知症の直接の原因となる脳の萎縮や血管の詰まりなどは日ごろの心がけである程度予防することが可能です。
例えば、バランスのよい食生活・歩くなどの適度な運動・いわゆる生活習慣病の予防、治療などです。今できることを考えてみましょう。
食生活
低糖質・低塩分を心がける
糖尿病患者では、アルツハイマー型認知症と脳血管性認知症いずれの発症率も上昇することが報告されています。同様に高塩分は高血圧による動脈硬化により、脳血管性認知症のリスクを高めます。これらの原因となる糖質・塩分を控えめにしておくことが、間接的に認知症を予防します。
いろいろな食べ物・飲み物をバランスよく摂る
緑茶やワイン、ココナッツオイルなど、特定の食物が認知症の予防によいといわれることがあります。そうした情報に気を配り、それらの食物を適度に摂ることは望ましいのですが、過剰に摂り続け食生活が偏ってしまうと、その食品による既知や未知のリスクを引き出し、結果として体調に意図しない影響をもたらします。例えば、緑茶も摂り過ぎればカフェインによる睡眠の質の低下をもたらします。特定の食品、極端な食事法にこだわるより、多くのものをバランスよく摂取することが大切です。
低たんぱく・低栄養に注意
肉や魚などを摂らない低たんぱくや、さまざまな栄養素をバランスよく摂らない低栄養は、認知症を含めた多くの疾患の引き金となります。たとえ一見1日3食食事をしているように見えても、麺類やパンのみなど主食がほとんどを占めている食生活では、肉や魚などのたんぱく質も、さまざまな栄養素も摂れていないため、実質、低たんぱく、低栄養の状態にあることも少なくありません。
脳を活性化できる効果的な生活習慣
スポーツ、楽器など体を使う活動
適切な運動は、生活習慣病からの認知症発症リスクを下げるだけではなく、脳を含めた全身の血行を改善することが期待されます。スポーツや運動が身についたり、うまくなるようにと考えることは、脳を活性化することにもつながります。楽器の演奏や、編み物などの手芸、料理などの手作業など、体の一部を使う活動も、脳を活性化できる生活習慣として効果的です。
いつもの行動に頭を使う工夫を
知的作業と運動を組み合わせる活動も認知症予防の効果が期待されています。例えば、ただ散歩をするだけでなく、目にする植物の名前を思い出しながら歩いたり、知らない街を地図やガイドブックを手に歩いてみたり、俳句や短歌を作りながら歩くなどもよいでしょう。
人とのコミュニケーション
以上のような生活習慣も、人とかかわり、コミュニケーションしながら行えば、さらに脳の活性化が期待されます。
親子で地図を頼りに散歩するなどもいいですね。脳の健康を保つ生活習慣を、ぜひ仲間やご家族様と一緒に取り入れてください。
ALSOK介護の認知症予防・抑制への取り組み
レクリエーションによる認知症予防・抑制の取り組み
認知症の予防、認知症の進行を遅らせるには、体を動かし、脳を活性化することが良いとされています。そこで、ALSOK介護では複数の独自サービスや、
認知症に良いとされるさまざまな取り組みをしています。
以下に、その一部をご紹介します。
- 「ALSOKあんしんヨガ」:高齢者の方が椅子に座ったままできるヨガをレクリエーションとして導入しています。
※参加費無料 - 「NõAエクササイズ」:認知症抑制と寝たきり予防、脳と脚の諸機能の維持向上を目的とした運動プログラムです。
※参加費無料 - 「いきいきリズム体操」:音楽に合わせて楽しく全身を動かし、姿勢の保持や可動域の拡大、体力の向上を目的とした運動プログラムです。
※参加費無料 - 「くもん学習療法®」:脳機能の維持や改善、または認知症を予防するための非薬物療法です。
※教材費実費いただきます。