仕事は違っても、目指す想いはひとつ。仲間がいるから頑張れる。 ―在宅サービス 新世代研修レポート―
10月29日(水)、ALSOK介護 東京研修所にて、在宅サービス事業所に勤務する20代社員を対象とした「在宅サービス新世代研修」を開催しました。参加者は8名。看護職、居宅ケアマネジャー、サービス提供責任者、介護職、機能訓練指導員、福祉用具の営業職など、さまざまな職種のメンバーが集まりました。
それぞれの勤務先も職種も異なるため、最初はやや緊張した雰囲気の中でスタートしましたが、講師が用意した“チームビルディングゲーム”がその空気を一変させました。4人1組のチームで、メンバーの共通点を探して数を競うゲームや、コピー用紙を使ってタワーをどれだけ高く積み上げられるか挑戦するゲームなど、笑顔と歓声があふれる時間となりました。
このアイスブレイクに込められた学びは2つ。
・一人ではできないことも、仲間と力を合わせれば可能になること。
・違いを認め合い、信頼でつながるチームこそが、お客様の「暮らし」を支えているということ。
この気づきこそが、より良い在宅サービスを提供するための原点です。
出会いから生まれる、「在宅を支える心」
会場が一体感に包まれたところで、いよいよ本題の研修がスタート。
テーマは「出会いから生まれる、在宅を支える心」。
ALSOK介護の理念である「お客様に寄り添い、自分らしい暮らしをサポート」を在宅の現場で実践するには、何よりも“心のつながり”が大切です。
在宅介護は、職員が「お客様のご自宅」という生活の場に入り、日々の暮らしを支える仕事。家族ではない介護職員が生活空間に関わることは、お客様にとっても緊張を伴うものです。
だからこそ、信頼関係を築き、お客様が安心して“自分らしい生き方”を続けられるよう寄り添う姿勢が求められます。
お客様の価値観や習慣を尊重し、社会とのつながりを保ちながら、本当に必要な支援を見極めること。
痛みや苦しみにも寄り添いながら、「共に生きる」姿勢で支えること。
そうした在宅介護の心の原点を、自分たちの経験を交えながらチームで語り合うグループワークを行いました。
同じ想いを持つ仲間がいるから、頑張れる
研修を通じて参加者が感じたことは、「お客様の自分らしい暮らしの実現」という共通の目標に向けて、多職種のメンバーがそれぞれの立場から支援しているということ。お客様のご自宅でケアを行い、心が通い合った瞬間にいただく「ありがとう」の一言が、何よりの喜びであり、やりがいであるという声も多く聞かれました。そして、お客様の人生や背景を理解し、その人らしさを大切にする姿勢こそが、在宅介護の本質であることを改めて実感したようです。
また、普段は顔を合わせる機会が少ない同世代の仲間と出会い、「自分と同じ想いで介護に取り組んでいる仲間がいることが励みになった」との声も。中には「ケアマネジャーを目指したい」「サービス提供責任者としてチームをまとめたい」と、将来への目標を語る参加者もいました。
研修の始まりは少しぎこちなかった8人の若手社員。
しかし、終わるころには全員が「次も参加したい!」と笑顔で話すほど、強い絆と学びを得る一日となりました。
今回のテーマ「出会いから生まれる、在宅を支える心」。
その言葉通り、参加者一人ひとりの中に“新たな想いの芽”が確かに生まれた研修となりました。