0120-294-772

( 受付時間 | 8:30 〜 17:30 )

  1. トップ
  2. よくわかる介護の話
  3. 豆知識・コラム
  4. 【体験談】老人ホーム入居に必要なもの・持っていってよかったものはコレ!
よくわかる介護の話
投稿

【体験談】老人ホーム入居に必要なもの・
持っていってよかったものはコレ!

老人ホーム入居時に何を持っていけばよいのか、悩む方も多いようです。施設から指定の荷物リストなどはもらいますが、衣類にしても「新しく買ったほうがいいのか、今ある服を持っていったほうがいいのか」と気になる点もあると思います。

今回は実際に老人ホームに入居した際、どんなものを準備したか、持っていってよかったものや、逆に必要なかったものなど、体験者の方に伺いました。

老人ホーム入居時に「用意したいものリスト」

老人ホーム入居で「一般的に必要とされるもの」リスト
  • 洗面用具(歯ブラシなど)
  • 衛生用品(爪切り・ヘアブラシ・耳かきなど)
  • タオル
  • 衣類
  • 室内履き
  • 外履き(靴)
  • 衣装ケース
  • ハンガー
  • 箸やコップなど

老人ホーム入居時における持ち物については、施設からもらう書類等に記されています。各施設や、要介護の状況によっても持参するものが違います。もらったリストを見て、まずは指定されたとおりに持ち物を用意しましょう。

衣類については悩まれる方も多いのですが、ひとまず入居時の季節にあわせて必要とされている枚数(たとえば1週間分といったような指定があります)を用意します。

その後、実際に老人ホームで過ごす中で、ご本人が希望したり、施設側から「着替えのしやすい室内着を」といった依頼があったりするので、それにあわせて衣類を持っていきましょう。

いずれにしても、持ち物リストに明示されている以外のものは、随時、ご家族等が持参すれば大丈夫。あまり神経質にならず、分からなかったら施設に問い合わせをして用意していきましょう。

すべての私物に氏名を記入しましょう

持ち物はすべて名前を記入します。洋服はもちろんですが、個室に置いておくものでも、記名しておきます。

【体験談】老人ホーム入居の持ち物|持参してよかったものを教えてください!

  • 入れ歯ケースやメガネケースなどは予備もあると安心です。予備用のものはひとつにまとめて小箱で保管。ケース類は記名を忘れがちなので、しっかり名前を書きます。義母は昔からバラの花が好きなので、どの持ち物にも名前の横にバラのシールを貼ったのですが、視力が落ちてきている義母にも分かりやすいのが良かったようです。また新たに購入したプラスチックコップやタオルなども、すべてバラの柄に統一しました。(Nさん)
  • 本人はアクセサリーを持参したがったのですが、盗難や紛失などで問題が起こりやすいので遠慮してくださいとのことでした。そこで気に入っているスカーフやレースのハンカチを荷物に入れると満足してくれました。(Tさん)
  • 小型の家具は持参できたので、長く愛用している背の低いタンスをそのまま老人ホームに持ち込みました。ベッドはレンタルですが、寝たときに自宅にいたときと同じようにタンスが目に入ってきて安心するようです。(Hさん)
  • 見学した時にお部屋には鏡がなかったので、軽くて持ちやすい、大きめの手鏡を荷物に加えました。もともと化粧品販売をしてきた義母にとっては、今も化粧は楽しみのひとつ。化粧品セットも本人が選んで持参しています。(Eさん)
  • お部屋のカーテンは入居時にありましたが、モダンな義父は気に入らない様子だったので、北欧風のシックな色合いのストライプ柄を選び、付け替えました。また、いつも自宅で座っていたクッション、家具も所定の大きさ以下ならOKだったので、長年使用している読書用のリクライニングする椅子も持ち込みました。なるべくこれまでと同じような居心地の良さを第一に考えて荷物を用意したので、義父も満足してくれたようです。(Sさん)
  • 母はいつも枕カバーの上に手ぬぐいで作ったカバーをつけているんですね。なんでも幼少時から手ぬぐいカバーを使っていたそうで、それがないと落ち着かない、眠れないというので老人ホームのスタッフさんに確認の上、手ぬぐいカバーも持参しました。(Oさん)

【体験談】老人ホームで必要なものは変化するからその都度対応していこう

  • 洋服はまずは最低限のものを準備して、実際に施設に入ってから本人の希望や必要なものを持っていくほうがいいと思いました。母の場合、寒がりなので、さっと羽織れる大きめの洗濯できるカーディガンやひざ掛けを後から持参。夏も薄手の長袖を追加しました。(Eさん)
  • 老人ホームでパーティーやイベントなどもあるので、季節ごとに新しい服も用意しています。時々、高校生の娘に選んでもらっていますが、流行を取り入れたものや人気のブランドなど私とは違った視点で選ぶせいか、スタッフの方が気づいて「すごーい!」なんて声をかけてもらうとまんざらでもないようです。洗濯は施設で行ってくれますが、ひとシーズンすぎるとへたってくるので、ある程度は入れ替えていく必要があると思います。(Tさん)
  • 義父は読書好きなので最初は愛読書を持参。ただ、だんだん視力が落ちてきたようで、その後は大活字版、写真集等を持っていくようにしたら喜ばれました。入居時とその後の体調等の変化で必要なものは変わるので、最初は最低限のものを、その後、順次、状況を見て変えていくことが必要かなと感じます。(Sさん)
  • 個室に飾る絵を入居前に一緒に選びました。殺風景なのは寂しいかなと思って、孫が書いた絵を額に入れたり、棚の上に飾れるようカード式で作成して、折々に届けています。こうした居室の小物も、最初に持参したままではなく、面会の時に「部屋を少し模様替えしてね」と声をかけて渡すと嬉しそうにしてくれます。(Oさん)

【体験談】老人ホーム入居に持参したけど「必要なかったもの」「準備で失敗したこと」は?

  • 娯楽や趣味の用品とリストにあったのですが、義父には特に趣味もなく、よくわからなくて困りました。「部屋にテレビもあるし、何もいらないよ」と言われていたのですが、何か用意しなくてはと思って選んだのが娯楽としてトランプ、パズル。それを見た義父が「子どもじゃあるまいし」と不機嫌になってしまいました。本人の好みが一番大事なので、娯楽用品は特に必要なければ無理に用意しなくてもいいと思います。(Mさん)
  • すべての持ち物に記入するのが大変だからとお名前シールを注文。子ども用のデザインなので実際につけてみたら「赤ん坊扱いされてるみたい」と入居前から母の気持ちをダウンさせてしまい、あわてました。しっかりしている人ほど、お年寄り扱いや子どものような扱いをされていると思うと嫌がります。お名前スタンプやシールを注文するならシンプルなものを、そうでなければ普通に油性ペンで大きく名前を書くほうがよいかもしれません。(Nさん)
  • せっかくだからと部屋着も新調したのですが、日頃から着慣れているスウェットやパジャマのほうが良い、と入居後2週間ほどたった時に言われました。結局、新しく購入したもののほとんどは持ち帰り、これまで使っていた衣服と交換しました。(Sさん)

老人ホーム入居で持って行けないものは?

  • 刃物類
  • 火気器具
  • 貴重品(宝飾品や腕時計など)

この中で問い合わせが多いのは、たとえば結婚指輪や愛用している腕時計といった貴重品です。基本的にホーム側としては、貴重品は管理が大変なため持ちこみ禁止としているところが多いようです。

結婚指輪などご本人がこだわるようであれば、事前に施設に確認してから持参しましょう。

日頃から愛用しているものも持ち物に加えましょう

老人ホームや施設入居となると、「引っ越し」の感覚があります。そのため、洋服から洗面用具、食器類まですべて新しく購入しようと考えがちです。

しかし入居される方にとっては、愛着があるもの、長年使用してなじんでいるもののほうが安心することもよくあります。また、すべて新しく整えてしまうと、ご本人が自分のものと分かりづらい面もあります。

新しい生活を楽しめるよう、ご本人の気持ちを尊重しつつ、一緒に選んでいくと良いですね。ある程度、認知症などが進んでいる場合には施設のスタッフに持ち物について事前に相談するとスムーズです。

また、こうした私物は最終的に退去となった場合はご家族が責任をもって処分することになります。老人ホーム入居の際には、ご家族は退去についてもきちんと確認することが大切です。