ALSOK小規模多機能型居宅介護・稲城長沼(旧みんなの家・稲城長沼)
【一日一心】 今を、ともに。
今を、ともに。
YO!皆さん、お久しぶりです!
小多機・稲城長沼の王ですよ!
実は最近、なんと2児のパパになりました!
毎日、仕事に育児に大奮闘。家に帰ってもなかなか一息つく暇がなく、気づけばブログの更新もすっかりご無沙汰してしまいました。
……もしかして、私のブログの更新を楽しみに待ってくださっていた方、いますか?(笑)
寂しかった方も、そうでない方も、お待たせしました!
さて、そんな私がブログをお休みしている間に、施設にも嬉しい変化がありました。
なんと、直近では利用をお待ちの方が17名!
まさか、ここまで多くの方に関心を持っていただける施設になるとは、私自身も驚いています。
日頃から支えてくださる地域の皆様、関係者の皆様、そして何より、日々現場で頑張ってくれている職員の皆さんのおかげです。本当にありがとうございます!
これからも、利用者様も職員も、みんなが笑顔になれる施設を目指していきます。
というわけで、久しぶりのブログ、始めます!
「一期一会」って、大げさだと思っていた
日本には「一期一会」という言葉があります。
初めて聞いたとき、正直、少し大げさじゃないかと思っていました。
でも最近、利用者様やご家族様と関わる中で、この言葉の意味を改めて考えるようになりました。
同じ人と、同じ場所で、同じ時間を過ごす。よく考えてみれば、そんな当たり前に思えることも、まったく同じ形では二度と訪れません。
今日、利用者様と交わした何気ない会話も、一緒に笑った時間も、明日になればもう同じものではない。
そう思うと、普段は何とも思わないような時間まで、少し違って見えてきます。
また明日会える。来週も会える。そう思っているからこそ、つい忘れてしまうのかもしれません。
今、目の前にいる人と過ごせる時間を、もっと大事にしなければいけないなと思うようになりました。
「もうつらい、死にたい」と言われたとき
最近、足腰が弱くなり、立ち上がることだけでも大変な利用者様から、「もうつらい。死にたい」と言われたことがありました。
その言葉を聞いて、ふと自分のことを思い出しました。
仕事が忙しくて、疲れ切っていた頃、私も「もう死にたい」なんて口にしたことがあります。
すると周りの人が、いつもこう言ってくれました。
「いやいや、王さんが死んだら、奥さんと子どもたちはどうするの?頑張ろうよ」
もちろん、本当に死にたいと思っていたわけではありません。
なぜそんなことを口にしていたのだろう。
今考えると、ただ「よく頑張っているね」と、誰かに優しく声をかけてほしかったのかもしれません。
利用者様の言葉が、私と同じ気持ちから出ているとは限りません。身体のつらさもあるでしょうし、私には分からない思いを抱えていることもあると思います。
だから、簡単に「本当はそう思っていないんでしょう」と決めつけることはできません。
それでも、そういう言葉を聞いたとき、すぐに励ましたり、否定したりする前に、まずは話を聞きたいと思うようになりました。
何がつらいのか。何に困っているのか。今、どんな気持ちで毎日を過ごしているのか。
介護の仕事をしていると、目の前の困りごとを何とかしようと、つい先を急いでしまいます。
でも、その前に、本人の気持ちを知ることが必要なのだと思います。
「一泊旅行ですか?」と驚かれて
利用者様に、少しでも楽しみのある毎日を過ごしていただきたい。そんな思いから、施設で一泊旅行を企画しました。
「昔見た南国のような景色を、もう一度見てみたい」
「気持ちのいい温泉に入って、肌もつるつるになりたい」
利用者様からそんな希望を聞いたことが、きっかけでした。
行き先は熱海と草津です。
「一泊旅行をします」と伝えると、職員も利用者様もご家族様も、皆さんびっくりしていました。
その顔を見て、私は笑いながら言いました。
「アンビリーバブルでしょう?」
もちろん、簡単なことではありません。準備も必要ですし、職員の協力がなければ実現できません。それでも、皆さんのおかげで、二度の旅行を無事に終えることができました。
一緒においしいものを食べて、温泉に入って、昔の思い出を話す。
旅行に出かけてみると、普段の施設生活ではなかなか見られない表情に出会えました。何気ない会話から、今まで知らなかった人生の話を聞くこともできました。
そして、驚かされたのは、皆さんの元気な姿です。
90歳になっても卓球を楽しむ方がいる。80歳になって通信制大学への入学を申し込む方もいる。
「えっ、そこまでやるんですか?」
年齢を重ねたからといって、やりたいことまでなくなるわけではありません。
私たちが勝手に「もう難しいだろう」と思い込んでいただけなのかもしれません。
一泊旅行は、利用者様に楽しんでいただくための企画でしたが、私たち職員にとっても、いろいろな発見のある時間になりました。
「ご家族ですか?」と聞かれました
旅行中、ホテルのエレベーターや売店で、何度か声をかけられました。
「ご家族で旅行されているんですか? 皆さん、仲がいいですね」
すると、利用者様も職員も笑いながら答えるのです。
「介護施設なんですよ」
その様子を見て、私はなんだか胸が熱くなりました。
もちろん、私たちは家族そのものではありません。介護の仕事ですから、安全を守る責任もありますし、専門職として考えなければならないこともあります。
でも、一緒に笑ったり、冗談を言い合ったり、何かあれば心配したり。毎日そんな時間を過ごしていると、家族のような関係が生まれることもあるのだと思います。
「ALSOK小多機・稲城長沼」は、ただ介護サービスを受けるためだけの場所にはしたくありません。
利用者様が気兼ねなく過ごせて、職員も一緒に楽しめる。困ったときには支え合える。そんな場所にしていきたいと思っています。
ホテルで「ご家族ですか?」と聞かれたとき、これまでやってきたことも、あながち間違いではなかったのかなと思えました。
写真を見ながら、思ったこと
秋になると、涼しい風が吹き、枝葉がさらさらと音を立てます。こうしている間にも、一日はあっという間に過ぎていきます。
利用者様からも、よく「一日が過ぎるのは早いね」と言われます。
本当にそうですね。
時間は、過ぎてしまってから、その大切さに気づくことが多いものです。
できることなら、楽しかった時間をそのまま残しておきたいと思うこともあります。
旅行から戻った私は、撮った写真を一枚ずつ見返していました。
「みんな、いい顔してますね」
思わず、そんな言葉が出てきました。
普段の施設で見せてくれる顔とは、また少し違います。旅先ではしゃいでいる顔、仲間と話している顔、温泉を楽しんだ後の顔。
写真を見ていると、そのときの会話まで思い出します。
もちろん、写真に残せるのは一瞬だけです。でも、その一瞬があるから、後になって「あのとき、楽しかったね」と振り返ることができます。
写真を撮ったときには気づかなかった表情が、後から見て分かることもあります。
だから私は、これからも利用者様といろいろな場所へ出かけて、たくさんの思い出をつくりたいと思っています。
利用者様のためにやっていたつもりが
先週、地域包括支援センターが主催する「WiTHINK Session」にお招きいただき、私たちの施設で取り組んでいることや、私が介護の仕事を選んだきっかけについてお話ししました。
帰宅して、その話を妻にしたところ、「すごいじゃん」と褒めてくれました。普段、そんなに簡単に褒めてくれるわけではないので、素直にうれしかったです。
また、終わった後には、市役所の保健師さんが声をかけてくださいました。
「王さんは、利用者さんへの愛情がよく伝わってきますね。体を大切にしてくださいね」とありがたい言葉を頂きました。
そういえば最近、周りの方から、同じような言葉をかけてもらうことが増えた気がします。
もちろん、仕事ですから疲れることもあります。思いどおりにいかない日もあります。それでも、今の仕事はとても楽しいです。
なぜだろうと、改めて考えてみました。
私はこれまで、利用者様に喜んでもらうことを、仕事の原動力にしてきました。
利用者様が笑ってくれれば自分もうれしい。楽しんでくれれば、企画してよかったと思う。
それは今も変わりません。
ただ、以前の私は、自分の頑張る理由も、心の支えも、他人に頼りすぎていたのかもしれません。
誰かが喜んでくれれば自分も元気になれる。でも、うまくいかないことが続くと、自分自身の疲れや弱さをどう扱えばいいのか分からなくなる。
仕事に追われていた頃、「死にたい」と口にしていた自分も、今振り返ると、ずいぶん無理をしていたのだと思います。
それが、この仕事を続ける中で、少しずつ変わってきました。
利用者様に喜んでもらうことは、もちろんうれしい。
でも、自分自身も楽しんでいい。疲れたときには休んでいい。できないことがあっても、自分を責めすぎなくていい。
そんな当たり前のことを、私は介護の現場で学んできた気がします。
自分を大切にすることも、忘れずに
人を喜ばせるのが好きな人は、自分のことを後回しにしてしまうことがあるのかもしれません。
写真を撮るのが得意な人は、いつもカメラの向こう側にいる。
料理を作るのが得意な人は、みんなが食べ終わってから、ようやく自分の食事を始める。
そんな話を聞いたことがあります。
私自身にも、思い当たるところがあります。
誰かのために何かをすることは好きです。でも、誰かを喜ばせることばかり考えていると、自分が本当はどうしたいのか、分からなくなることもあります。
これまでの経験は、決して無駄ではありませんでした。遠回りをしたことも、悩んだことも、今の自分につながっています。
過去を振り返って、初めて分かることがあります。でも、これからどう生きるかは、今の自分が決めていくしかありません。
だから、誰かを大切にするのと同じように、自分自身のことも大切にしたいと思います。
そのほうが、誰かのために何かをするときも、もっと自然な気持ちで向き合える気がするのです。
変わった3年間
この会社に入って、3年。
もしかすると、私の介護に対する考え方が一番変わった3年間だったのかもしれません。
以前は、介護とは、困っている人を助けること、できないことを手伝うことだと思っていました。
もちろん、それも大切です。
でも、利用者様と一泊旅行に出かけたり、いろいろな活動を一緒に楽しんだりする中で、考え方が少し変わりました。
私たちが支えているつもりでも、利用者様から教えていただくことがたくさんあります。
90歳になっても卓球を楽しむ姿を見れば、自分もまだまだ頑張らなければと思います。新しいことに挑戦する姿を見れば、年齢だけで人の可能性を決めてはいけないと気づかされます。
気がつけば、利用者様の笑顔に、私自身がずいぶん支えられていました。
介護は素敵な仕事です。
ただお世話をするだけではなく、その人が何を楽しみにしているのか、どんな人生を送りたいのかを考え、一緒に実現していく。
介護をする側も、される側も、「今日も楽しかった」と思える。そんな時間を少しでも増やしていきたいと思っています。
今、一緒に過ごせること
人生の先に何があるのかは、誰にも分かりません。
先のことを考えるのも大切ですが、まだ起きていないことを心配しすぎて、目の前の時間を見失ってしまうのは、もったいない気がします。
今、一緒に笑えること。
同じ食卓を囲めること。
何気ない話を聞かせてもらえること。
そうした時間も、いつか振り返れば、大切な思い出になっているのだと思います。
利用者様との出会いが、いつまで続くのかは分かりません。だからこそ、今できることを、一緒に楽しんでいきたい。
一期一会。
最初は少し大げさだと思っていた言葉です。
でも今は、少し分かる気がします。
利用者様と、今という時間を一緒に過ごしていくこと。
それが、今の私の夢です。