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スタッフブログ

小規模多機能型居宅介護みんなの家・稲城長沼

2024年11月16日

【一日一心】小さな命と大きな喜び

Yoo!

みなさん、こんにちは。

みんなの家の王です。

 

大切な人と今年の紅葉を見に行きましたか?

多摩市はほとんどの木々が可愛い赤色に染められていますよ。

 

今日は愛猫なのちゃんのワクチンで、動物病院に行ってきました。

 

「立派になったね、お尻がちょっと大きすぎ…」と先生が笑いながら言ってくれて…

確かに4.5㎏になったなのちゃんが、

テレビの前にいると、なんも見えなくなったね(笑)

 

この小さな命の親として、自分ができることは何だろう。

6ヶ月の息子の父として、自分が教えられるものは何だろう。

その問いに、まだ答えは出ない…

 

昔の写真を見て、親との日々から答えを探そうとしても、

記憶がなかなか…

小さな手、大きな奇跡

昼下がり、施設の共有スペースは利用者たちも穏やかな会話が飛び交っていた。

93歳のT様はいつもの席でテレビを楽しんでいる。

 

その時、玄関の方から明るい声が聞こえてきた。

「こんにちは!」と元気な挨拶。

T様を含め、フロアにいた誰もがそちらを振り向いた。


職員のSさんが「孫が生まれたから、連れて遊びに来ましたよ~」と言ったら、

「まぁ、赤ちゃん?」と興味津々で笑っている。

 

Sさんが赤ちゃんを抱いて近づくと、T様の表情がぱっと華やいだ

「こんなに小さいのね……かわいい。」彼女はそっと手を伸ばし、赤ちゃんの手に触れる。

ほんのりと温かく、柔らかな肌。まるで羽毛のようだ。

 

Sさんが「抱いてみますか?」と声をかけると、

Tさんは少し驚いたように目を見開き、それから小さく頷いた。

 

慎重に赤ちゃんを抱き上げた瞬間、その軽さと温もりが彼女の心に染み渡った。

「なんて小さいんだろう……こんなに軽かったかしら。」

 

赤ちゃんはぐずることもなく、T様の腕の中で穏やかに眠り続けた。

その姿を見つめながら、T様はふと思い出した。

 

自分の子どもたちが生まれた日、慌ただしくも喜びに満ちた日々のことを。

そして孫が初めて自分に「おばあちゃん」と呼びかけた瞬間のことを。

 

「この子はきっと、たくさんの愛に包まれるわ…」

T様は赤ちゃんを見つめながら呟いた。

その声は、小さな命への祝福と、長い人生を歩んだ者だけが知る深い愛情に満ちていた…

「私は迷惑な人間よ」

K様は、しばしばそう口にする。

言葉にできる数少ない記憶の中で、娘に対する負担だけは鮮明に残っているのだ。

「お母さんのこと、早くホームに入れなさいよ」と、よくT様が言ってます。


「一緒にいられる時間を大事にしたい…」と娘様から何度も伺っていました。

 

おふたりはきっとこの話をされたと思いますが、

T様にはその言葉がどれだけ伝わっているのか分からない。

 

認知症の症状が進むにつれ、母の中に「親らしさ」の記憶が消えていくのを、娘様は感じていた。

K様の言葉に傷つかないわけではない。それでも、娘様には母との時間が宝物だった。

 

認知症が進んだとしても、母は母であり続ける。

母としての記憶が消えても、娘の中には母との絆が残っている。

 

それが、娘様の支えだったのでしょう。

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