訪問介護・看護従事者の安全を守るため朝霞警察署・自治体と連携「在宅介護従事者向け防犯訓練」を実施しました
訓練は、市職員とケアマネジャーが利用者様宅を訪問する場面からスタートしました。利用者様のご家族への介護サービスに関する説明や聞き取りを行うという、実際の訪問業務を想定した状況で進められました。
訓練では、「利用者様の母親の要介護度を上げるよう求める家族」という具体的なシナリオが設定されました。市職員とケアマネジャーが訪問先で家族と面談を行うなか、家族から執拗な要求を受ける場面から訓練がスタート。職員は、相手の言動に異変を感じた時点から「危険があれば避難する」ことを意識し、相手を刺激しないよう落ち着いた口調で対応しながら、逃げ道を確保する体制に移ります。その後、家族が突然刃物を取り出し、「落ち着いてください」と声を掛ける職員に対してさらに興奮するという緊迫した状況へと発展。職員は速やかに屋外へ退避し、訪問車両まで移動、ドアを施錠し安全を確保したうえで、スマートフォンから110番通報を実施。危険を察知した際の初動対応から、安全な退避、110番通報までの一連の流れを実践的に確認しました。
110番通報を受けたパトカーが現場に到着すると、警察官は速やかに状況を確認、刃物を手に興奮状態にある男性への対応にあたりました。男性はなおも刃物を手放さず、威圧的な言動を続けています。警察官は周囲の安全を最優先に判断、迅速な制圧に切り替えました。駆け付けた警察官は犯人との距離を一気に詰め、さすまたを用い相手の体勢を崩して身動きを封じました。犯人はその場で取り押さえられ、刃物も安全に確保。職員や周囲の人々に被害が及ぶことなく、混乱した状況は短時間のうちに収束しました。
訓練後には朝霞警察署による講評が行われ、「危険を感じたら無理をせず、その場を離れること」「一人で対応せず周囲へ助けを求めること」「110番通報をためらわないこと」など、現場で実践できる具体的なポイントについて説明がありました。参加者からは、「緊急時の行動を具体的にイメージできた」「日頃から避難経路や通報手順を確認しておく重要性を再認識した」といった声が聞かれ、防犯意識を高める貴重な機会となりました。また、本訓練は介護事業者だけでなく、警察や自治体との連携体制を改めて確認する場にもなりました。日頃から関係機関との情報共有や連携を深めることで、万が一の際にも迅速かつ適切な対応につなげることができます。訪問介護の安全は、一つの事業所だけで守れるものではなく、地域全体で支え合う体制づくりが重要であることを改めて確認致しました。