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お知らせ

2025年11月5日

お客様の気持ちを体感し、寄り添う介護へ 。ALSOK介護   特定技能外国人フォローアップ研修 VOL.2

2025年10月27日、ALSOK介護東京研修所(東京都荒川区)にて、第2回目となる特定技能外国人フォローアップ研修を開催しました。この研修は、特定技能外国人の皆さんが介護福祉士資格の取得を目指し、長く日本で安心して働けるように支援することを目的としています。今回も、その努力の様子をレポートします。

久しぶりの再会に笑顔があふれる

今回参加したのは、インドネシア出身の17名。多くが第1回にも参加しており、約1か月半ぶりの再会となりました。顔を合わせた瞬間に笑顔が広がり、すぐに打ち解けて会話が弾むなど、仲間同士の絆がしっかりと育まれている様子が印象的でした。

テーマ:介護の基本技術とコミュニケーション

第2回目の研修では、ALSOK介護が大切にしている「ALSOK介護 ケアの基本」(自立支援・自己決定・尊厳の保持)を踏まえ、より実践的な介護技術と心の在り方を学びました。研修のテーマは「介護の基本技術とコミュニケーション」。サービスの開始から終了までの一連の流れの中で、特に重要なポイントを体験的に学びました。

手洗いチェッカーで「感染予防」を再確認

まずは、介護サービスを始める際に欠かせない感染予防の徹底について。
普段の手洗いを振り返るために「手洗いチェッカー」を使用し、汚れが残っている箇所を確認しました。結果、全体的に清潔でしたが、爪の根元など洗い残しやすい部分に汚れが見つかることも。
「自分の癖がわかった」                                                                「今後はもっと丁寧に洗いたい」と、                                                           参加者の皆さんは新たな気づきを得ていました。

お客様の気持ちに寄り添うコミュニケーション練習

次の課題は、お部屋で過ごすお客様を体操にお誘いする場面のロールプレイです。「イスから車イスへ移乗して体操にご案内する」という設定で、体操に気乗りしないお客様の心を動かすための声かけに挑戦しました。

ポイントは、

•お客様の気持ちに寄り添いながらコミュニケーションを取ること

•車イスの安全をしっかり確認すること

•お客様の身体に負担をかけずに移乗を行うこと

日本語力が上達している参加者も多く見られましたが、お客様の自己決定を尊重しながら自然に会話をつなげることは難易度が高く、言葉を選びながら一生懸命に話しかける姿が印象的でした。

技術と安全意識の両立を学ぶ

会話の流れに集中すると、つい技術面の確認が疎かになりがちです。そのため、講師がブレーキ・タイヤ・フットステップなど、車イスの安全点検項目を一つひとつチェック。全員が慎重に確認を行い、安全意識をさらに高めました。

続いて、ベッド上で休まれているお客様を起こし、車イスに移乗する実技へ。ボディメカニクスの原則を意識しながら、仲間同士で何度も練習を重ね、お客様の身体に負担をかけない方法を体得していきました。

「お客様の体験を自分ごとに」実際に車イスを体験

最後のカリキュラムでは、研修生自身が車イスに座って体験。押してもらったときのスピード感、自分で漕いだときの疲労感、段差を越える際の揺れなど、お客様が日常で感じていることを自ら体感しました。

「押されるスピードが速いと怖い」                                                              「自分で漕ぐのはこんなに大変なんだ」                                                           といった声があがり、介護を受ける側の気持ちを深く理解する貴重な体験となりました。

技術と心、両方を磨く学びの場に

今回の研修を通じて、参加者は介護の一連の流れの中で必要な技術を正しく身につけること、そしてお客様の気持ちに寄り添ったコミュニケーションを意識することの大切さを学びました。

研修後の感想では、

「お客様の立場や気持ちがよくわかった」                                                            「これからはもっと心を込めて接したい」
といった声が多く聞かれました。技術だけでなく、「心の通った介護」を実践していく姿勢が感じられます。

次回の研修では、さらに難易度の高いサービス対応にチャレンジする予定です。介護福祉士を目指して学び続ける皆さんの姿勢は真剣そのもの。この努力の積み重ねが、きっと将来の大きな成果につながることでしょう。