デイサービスセンター遊・上福岡
*ご利用者様の戦争体験*
こんにちは
デイサービスセンター遊・上福岡です。
何の話の流れだったか忘れてしまったんですが、昨日、戦争経験のあるご利用者様のK様が戦場での様子を語ってくれました。
体験者から話を聞く機会も少ないので、ここにも書き留めさせて下さいね。
「生まれた時から『自分の命はお国のためなら羽より軽い』と教わっていたから、死ぬのが怖いとか、そんなことは、思ったこともなかった。教育って言うのは怖いもんだよね。
それでも、これが負け戦なんだというのは、俺が戦場に行くころはみんな分かってしまっていたんだ。
鉄砲の弾がかすめていくのは本当に怖かった。ほんの、数センチで生きるか死ぬかのところだよ。今考えると、そんなところにいたなんて、嘘みたいだけどね。本当にそこにいた。
想像したって想像できるようなもんじないよ、あれは。
負けると決まっている戦争のために青春の一番良い時期を命を奪い合う場所で過ごした。みんな可哀想だった。
兵隊が天皇陛下万歳!って死んでいったっていうだろ?あんなの嘘だよな。
もちろん、国や陛下のことは守らなければと思っていたけれどね、若者が負け戦なんかのために死ぬときはな、みんな、親や、母ちゃんや、子供の名前、最後にはそれしか出てこなかったよ。必死で呼ぶんだよな、家族の名前をさ。」
ご自分も怖い思いをされたのに、「みんながかわいそうだった」と戦友たちを思いやる言葉を選んで話されるのが印象的でした。
映画で見るような戦場にK様がいることを想像したら、言葉が出なくなってしまいました。
K様が今日に至って、こうして出会うことが出来て本当に良かった。
貴重な話を伺ったことしっかり胸に受け止めます。
大変な時代を生き抜いてくださったご利用者様達にもっともっと笑顔になって頂くよう頑張らなくては、と、改めて心に誓ったのでした。