ALSOKの介護 新横浜訪問看護ステーション
2019年最後のブログのテーマは!?気になる失神
ウイズネット訪問看護ステーション新横浜 ブログ担当看護師です(^^)
季節柄、各グループホームでクリスマス会が行われ、とても楽しい雰囲気が各所で流れていました。
さて、2019年最後のブログのテーマは
「失神」についてお伝えしていきたいと思います。
グループホームの入居者様でも度々確認される病態ですので
ぜひ皆さんに知っていただきたいと思います。
失神とは、突然発症して、短時間(多くは30秒以内、長くても数分以内)に自然に軽快して、ほぼ完全に元の状態に戻る、一過性の意識消失のことを言います。
失神の種類は
①神経調節性失神
自律神経のバランスが崩れ、血圧や心拍を正常に維持出来なくなる。長時間立っている場合や食後、排尿、排便時に発症。吐き気など前兆がある。
②起立性低血圧
立ち上がった直後に血圧の調節が出来なくなる低血圧の一種。薬物やアルコール、下痢などの脱水で誘発。高齢者や生活習慣病の人に多い。
③心原性失神
不整脈に代表される心臓や心臓の血管の病気が原因。横になっても発症。治療を怠ると突然死に至ることも。高齢者や生活習慣病の人に多い。
高齢者に多く見られるのは、①の神経調節性失神 です。
神経調節性失神は、脳への血流を調節する神経がうまくはたらかなくなってしまうことで生じ、状況失神、情動失神、血管迷走神経反射、頸動脈洞失神と種類が分かれます。
中でも、排便時などに血圧が急速に低下し、失神することを「排便ショック」と言います。高齢者は、便秘の方も多く、下剤を服用することも多々あると思います。急に大量に排便をすると、排便ショックに繋がる場合もありますので、よく主治医と相談しながら、排便コントロールをしていただけたらと思います。
また、失神を度々起こす方に関しては、失神する前に兆候があれば、その兆候を見逃さないように、よく観察することが大切です。
今年も1年お世話になりました。
来年も医療連携に、訪問看護に、ブログに邁進してまいります。
2020年もどうぞよろしくお願いいたします!(^^)!
良いお年をお迎えください(^_-)-☆